病院に行かなくても治る
何を言ってるんだ?と思いますよね、私も書きながら思いました。
病院へは治しに行くとか、診てもらいに行くとかですよね。
でも、実は病院に来ている患者さんの8~9割は病院に来なくても治る症状だそうです。
もっと過激な表現をすれば、病院に来なくても治るのに、無駄な検査と無駄な薬の為にお金を払ってくれる、おいしい患者さんだそうです。お医者さんが言っていることなのです。
私の発言ではなくて。
そして、そういう患者さんで溢れていることで、やりがいを持って働こうとしたお医者さんが、割り切って患者さんをさばくようになるそうです。
患者さんを診るではなく、さばくです。
今の医療の現場は、本当は自分で治さないといけない症状を、病院で何とかしてもらおうとする人であふれているそうです。
そして、そういう人たちを利用してお金を稼がないと経営が成り立たない、薄利多売の商売になっているそうです。
風邪、高血圧、高脂血症、糖尿病、メタボリックシンドローム、頭痛、腰痛、自律神経失調症などだそうです。
この本に書かれてあることは、私が常日頃思っていることが書かれています。
不安に煽られ、病院に行き、検査をし、薬を飲む。
しかもそれらの症状で死ぬことは無い為、医療訴訟にもならないし、病院の処置で治ることは無いので、生涯病院に足しげく通ってくれるということです。
そんなことをお医者さんが書いているのです。分かっているのです。
この現状を変えていくには、患者さんが賢くならないといけない。
おいしい患者さんになるなという事だそうです。
これはお医者さんが書いた医療現場の話ですが、肩こり・腰痛の話では、整体・カイロプラクティック・整骨接骨院・マッサージでも同じことが言えると思います。
骨のズレとか歪みとか気にしなくてもいいものを気にして、治してもらいに整体に行く。
整体は利用するものであって、整体に利用されてはいけないんです。
この本、読んでみてください。色々考えさせられると思います。
医療批判本の一つかもしれませんが、単なる批判ではなく、向かうべき方向を示している、前向きな本だと思います。