痛みを知る
私が学んだ知識の大半は書籍です。
私の卒業した学校で学んだことがベースにありますが、そこから先は書籍です。
いわゆる一般の方向けの本と、専門の人向けの本。
どちらも参考にしています。
私の知識の中でも大きなターニングポイントになったのが、加茂淳先生の言葉であったりします。
「トリガーポイントブロックで腰痛は治る」の著者です。
その加茂先生の紹介する本などで勉強させていただいたりしていました。
「痛みを知る」という書籍などです。
神経を圧迫すると痛みやしびれが生じるという話をよく聞きますが、これはどうやら正しくないようなのです。
あまり専門的な話をすると、皆さん読むのがしんどくなると思うので簡単なたとえ話をします。
固定電話は電話の線がつながってます。
その線を通って、電気信号を受信したら、電話機がなります。
その電話線を踏んだりしてはさむことによって、電話が鳴ると思いますか?
いまどき固定電話が無いので分からない人もいるかもしれませんね。
テレビの電源コードを踏んで、テレビがつきますか?
つかないですよね。
弱い力で挟んでも何も起きません。
電源コードを強い力で挟んで、断線したとしたら、テレビがつかなくなります。
これを人の神経でたとえて言うと、少々はさんでも問題はない。
でも強い力で挟んだり、長時間挟んだりすると、神経がダメになって麻痺がおこります。
痛覚神経や感覚神経ならば、何も感じなくなりますし、運動神経だとしたら、ピクリとも動かなくなります。
(普通に過ごしていて、そんな神経の圧迫はそうそう起こりません)
神経を挟んで痛みやしびれが出るという考え方は、電源コードを踏んだらテレビがつくというレベルの勘違いです。
昔はそう信じられてきたから仕方がないのですが、今ではそうではないということが研究の結果明らかになっています。
一般の方向けの書籍で出るくらい当たり前の話なんですよね。
ただ、医療の現場でそれが広まっていかないだけなんです。
こういうごくごく初歩的な勘違いが蔓延している中、ちゃんと痛みのことを理解している人は多くないのかも知れません。
私だって分かっているとは口が裂けても言えない。
でも、違うものは違うと言うことは出来るのです。
興味のある方は、本を読んでみたり、加茂先生のブログを読んでみたりされるといいと思います。
とはいえ今日のタイトルの本などは、一般の方が読むにはかなりしんどい本かも知れません。
でも、治療家の方とか、難しい本を読むのが苦ではない人なら見ておくといいかもしれません。
加茂先生がこの本を勧めているページ
加茂先生のホームページ
随分と前から情報を発信していただいているのですが、これらのことを知っている人はまだわずかです。
私が発信している手首の症状もちゃんと知ってもらえるのはまだまだ時間がかかりそうです。
原因がトリガーポイントだと分かったとしても、それをちゃんと治せる人はまだほとんどいないのではないかと思います。