機械の修理
昔サラリーマンの時、銀行などにあるような機械の修理や点検をする仕事をしてました。
この時の経験が、今も活かされていることに気づきます。
いつも同じ部分でエラーが起こるなら、物理的にその周辺に問題があるのです。
例えばコピー機が何度も同じ場所で紙詰まりを起こす時、問題の箇所の周辺で、異物が詰まってたりするのです。
これが、同じような故障ではなく、いろんな故障があちこちで起こる場合、基板などに問題があるのです。
ハードの問題ではなく、ソフトの問題なのです。
人の体の故障も同様に、いつも同じ部分でエラーが起こるのか、それともあちこちに痛みが分散したりするのか。
そして同じところに痛みが出るにしても、同じ条件でも出たり出なかったりするのか。
ハードの問題か、ソフトの問題か、これがまず分からないと対処出来ないのです。
機械だと、構造の問題と電子制御的な問題に分けられるわけです。
人間の体の場合、筋骨格系の問題なのか、脳の問題なのかに分けるのです。
筋骨格系の痛みなら、同じ条件にすれば、ほぼ同じ結果が得られるのです。
たとえば、切り傷を触ったら痛い、触らなければ痛くない。
これは程度の差はあれど、いつも同じようになりますよね。
さっきは触ったらすごく痛かったのに、今はどんなに触っても痛くない。
とかそんなことはあり得ないのです。
だからある意味シンプル。
筋肉痛がさっき痛かったけど今は痛くない、とかそんなことはないのです。
脳が関わる痛みは、その時々で変わってしまうのです。
好きなことしてる時は調子が良い、嫌なことをしようとすると痛くなるとか。
痛みは脳が処理をするから、脳が全く関係しない痛みはないので、多少の感じ方の差は出ます。
でもそれが極端な時は、脳が痛みをコントロールしてるなと感じるのです。
動きが関係しない痛みとか、
動かした後から出てくる痛みとか、
日毎に変わる痛みとか、
それが痛いなら、これも痛くないとおかしいなとか、
これらの一つの条件では、確定しにくいけど、これらが色々重なってくると、脳とか自律神経とかそっち系の痛みとして、私は施術をお断りするのです。
手首の痛みがあることで、問題を解決しようとしてる時があるのです。
人はね、
辛くても辛いって言える人ばかりじゃないんです。
嫌な時、嫌だと言える人ばかりではないんです。
そんな時身体が代わりに痛みを出すことで、なにかを避ける理由を与えてくれたりもするんです。
そうやって出来なくなることが、その人を守る為だったりする。
だから、自分の人生に無理がないか、我慢してないか、犠牲になってないか、立ち止まって見直す必要があるのです。
構造の問題なら、プロがやれば解決が早いんです。
とはいえ、本人の努力なしには良くならないんですけどね。