振り出しには戻らない
失うことを恐れると、チャレンジできなくなる。
昔とても仲の良い異性の友人がいました。
友達として仲良くしてくれているだけなのか、それ以上としても思ってもらえるのか分からず、一歩踏み出せなかった。
踏み出せないまま月日は流れ、気持ちばかり大きくなり、失う恐怖も大きくなり。
失うことを恐れて、そのままになった恋。
なんて過去のほろ苦い思い出のある人もいるのではないでしょうか?
手首の痛みも、だんだん良くなってくると、せっかくここまで良くなったんだから、元の痛みには戻りたくない。
と言う方多いんですよね。
でも、手首のケアって一歩一歩じゃないんです。
一日一段しか積み上げられない積み木で、100段積み上げようとしているとします。
単純計算、最低100日かけて、積み重ねるわけですね。
一日一段しか積めない状態で、95段まで来たところで、がっしゃーんってなったら、心折れてしまうかもしれない。
でも手首の痛みの場合、こういうのじゃない。
ケアのレベルが上がると、一日で20段30段平気で積めるようになるんです。
だから、95段でガシャーンってなっても、上手なケアが出来れば2,3日もあれば95段まで戻せるのです。
ただ、一日で100段になることは不可能だから、私は施術の時に、一回の施術で完治することはないですよ、とお話するのです。
ケアのレベルを上げるというのは、積み木を積み上げる技術のこと。
ケアのレベルを上げるためには、自信を持つことも必要で、自信を持つには、悪化しても大丈夫を知る必要がある。
だから、悪化した時点で心折れていちゃいけないのです。
だから、なるべく早い時点で、悪化しても大丈夫を知ってほしいのです。
10段くらいで、ガシャーンってなってれば、積み木を一度に5個積めるようになっていることに気づくかもしれない。
一回で5段積めるようになっていれば、次10段までかかる日数は10日も掛からない。
「なんだ、痛みが悪化しても、わりとすぐ元に戻せるんだ」
と思えば、痛みの出る動作をすることへのためらいがなくなるから、ケアの上達速度もさらに上がるのです。
手首の痛みを抱えている人と私がもし一緒に住んでいたら、いつでもケアできるとしたら、たぶん手首の痛みは怖くなくなる。
いつでも私がケアをしてあげられたら、一・二週間で痛みは出なくなるのではなかろうか。
そして、どうせケアしてもらえると思ったら、手を使うことへのためらいもなくなる。
怖がってガシャーンを避ければ避けるほど、失敗した時のダメージは大きくなる。
だったら、早いうちにガシャーンしておいた方がいい。
ガシャーンから学ぶこともある。
自分の得意分野は、そう思える。
自分の不得意分野では、頭では分かっていてもなかなか出来ない。
若いうちに沢山失敗しておいた方がいい。
若いっていつのこと?
今でしょ!