コツをつかむと早い
昨日はちょっと重めの話でしたので、今日は逆に明るい話題で。
先日5回目の施術を受けに来た70代男性の話。
この方は施術を受けてから、どんどん良くなっていたのですが、4回目の施術以降グッと良くなったと報告をしてくれました。
今までも良くなってきていたけど、4回目以降は筋肉のケアのコツがつかめて、効き目を明確に実感できるようになったと。
セルフケアが効くようになってくると、ケアが楽しくなるので、痛みを探して、ケアをして効果を実感するという流れになります。
痛かった動きが自分でどんどん取っていけているという自信がつくと、動かす怖さが無くなるので、動かせるから固まりにくい、固まりにくいから痛みも戻りにくいという事で良循環に入ります。
どこかのタイミングで、
「なるほど!」
と分かり始めると、そこから順調になるのです。
そのタイミングが人によって違うのです。
同じアドバイスで効く人もいれば、効かない人もいる。
で、以前も同じことを言っていたとしても、だんだん出来るようになってきてから聞くと、そのタイミングで、なるほど!となったりするのです。
この方がピンときたアドバイスというのは、だいたいほとんどの方に二回目辺りでお伝えしていることだったりします。
こっち側を押すときは、指をあまり曲げて押さないほうがいいですよ。
というもの。
それが、なるほどこういうことか!と実感できて、出来るようになったのです。
その方も初回から、一貫してこのケアで良くなると信じてくれていました。
この方のカルテを見直すと、施術受けに来るたびに、
「良くなってきている」
と前向きなコメントをもらっていました。
途中で来なくなる方のカルテなどは、
「まだ○○が痛い」
と書かれていることが多い。
まだ〇〇が痛いという場合でも、取れている痛みはあるのです。
でも、取れているほうではなく、残っている痛みの方にフォーカスしているのです。
だから、第一声で、まだ良くならないになるのです。
痛いって言ってはいけないってことではなく、きちんと良くなっている部分にも目を向けられるかという事。
良い部分に目を向けられるか。
悪い部分ばかりに目を向けていないか。
今この記事を書きながら、私自身反省したりする。
物事の良い部分にいつも目を向けられているかと。
上手くいくことというのは、前向きに物事をとらえられていることが多い。
上手くいかないことは、ネガティブにとらえやすい。
70代の方でも自己ケアもきちんと効くようになるという事。
もう日常生活はほとんど痛みを感じることもないようです。
まだ完治していないと言っても、もし私が蒸発してしまったとしても、この方は以前のような生活に不便が出るような手首の痛みに悩まされることはないでしょう。
良くなるスイッチがカチッと入った音が聞こえた気がします。
卒業間近かな?