自己ケアしなくても良くなる?!
先日3年ぶりの方が来られました。
その方は以前、レンタルサロンで営業している頃に来られていて、学芸大学に移動してからは来なくなっていた方でした。
一番初めに受けたのは、まだ私が松山に住んでいて、出張施術で東京に来ていた頃でした。
出張施術の度に受けてくれていて、東京で施術をいつでも受けられるようになってからは、ほぼ毎週受けていました。
あとちょっとで完治しそうなところまで良くなったけど、学芸大は遠いという事で、そこからは疎遠になっていたのです。
その後はゴルフのスイングの負担の掛からないものに変えたりしながら、気が付いたら痛みは出なくなっていたそうです。
3回目の施術の際、私のカルテには、
「あまりケアはしていなさそう」
と書いていたけど、先日来られた際、自己ケアはしていなかったと、サラッとおっしゃっていました。(笑)
あまり不安感のない方で、施術代を高いとも思っていない人は、自己ケアを上手くなってもらおうと努力するより、私がしっかり施術をして、施術の頻度を増やしたほうがお互いの幸せなのかなと思いました。
私も自己ケアを上達してもらおうとすると、手を変え品を変えいろんな方法をお伝えしないといけないし、言い方を気をつけないと心を折ってしまうし、神経をすり減らします。
ハッキリ言って、私が施術をするだけの方が、楽です。
身体の負担は掛かるけど、私にとっては、施術は難しくないのです。
ケアを教えることは、技術の流出でもあるし、得意不得意があるので、大変だったりします。
ボールを投げる動作でも、運動神経のいい人は難しく考えなくても自然と出来たりします。
でも、いわゆる女性投げをする人は、あれこれ教えても難しかったりするんですよね。
お金は掛かってもいいから、やってもらうことで良くしたいという人には、自己ケアをあまり勧めない。
最低限のケアを伝えて、あとは良く動かしてもらうようにだけする。
そして、施術を最初は一週間に2・3回受けてもらって、状態が良くなってきたら週1回~、2週に1回と間隔を空けていく。
その方が結果的には良いのかなと思いました。
出来るだけお金を掛けたくないという方には、今まで通り、施術をしつつ自分でも出来るようにサポートすると。
私自身、自分の体にあまりお金をかけることがないのです。
なので、出来るだけお金を掛けない方法が最良って思ってしまうのだけど、それよりも施術をちゃんと受けたいという人もいるのだろうなと思いました。
昔、施術後のクレームのような感じで、
「ちゃんと島本さんの施術で治してもらいたかったのに、途中からレクチャーのようになって、あまり施術をしてくれなかった」
みたいに言われたこともあります。
施術は明確に効いているのに、痛みが戻っている、あまり改善している感じを実感できていない、となると、自己ケアを最低限このくらいは効くようにしないといけない、というのが私の中にあります。
でも、そういう時、施術の頻度を増やして、私の施術でなるべく良くしていく方法と、施術の頻度はあまり増やさず、自己ケアをレベルアップしていく方法があります。
という感じで、選択してもらうのもいいかもしれないなと思いました。
魚の捕り方を教えたほうが、その後も長く効果があると思っていたけど、それが向かない人もいる。
だったら、しっかりこちらで料理して美味しく食べられるようにしたほうがいいこともある。
どっちのタイプなのか、希望をまず聞いてみて、経過を見てさらに判断するというのも大事なのかもしれない。
一回でどうにかして欲しいという人もいるだろうけど、そういう人はこの症状を軽く見てるのだろうなと思う。
世界中にごまんと治療家、ドクターがいながら、なかなか回復しないことで有名な症状を、一回で治してほしいというのは無理がある。
結果的に一回で良くなる人はいるけど、誰でも一回で良くなるわけがない。