テニス選手のTFCC損傷
今日はテニス選手についてのTFCC損傷の考察です。
テニスをされている方で手首を痛めている方も多いですね。
テニスの場合、野球のように人とぶつかったり、スライディングで手をついて…のようなぶつかり系の痛め方はありません。
痛めるのが利き手の場合と、利き手じゃない場合があります。
まず利き手を痛めるのは、多くの場合フォアハンドで痛めます。
フォアハンドで打つ場合スピンをかけるために、テイクバックからラケッドヘッドを下にさげてタメを作って打ちます。
痛めるきっかけになるのは野球の時と似ていますが、体に近い球を無理に打ちに行くときに痛めやすくなります。
フォアの構えで理想的なミートポイントなら問題がないのですが、少しずつ体に近いところで打つようにすると手首がどんどん窮屈になるのを感じると思います。
その際、手首は小指側に傾きなおかつ反らされた状態になります。
ここで筋肉が異常な収縮をしてしまい、そのままトリガーポイントを形成してしまうのです。
手首が詰まる状態が痛めるきっかけになりやすいので、ボレーなどでも同じ原理で痛めることがあります。
ボレーの時にフレームに当たったりしてねじれる力が加わって痛める人もいます。
上記が利き腕を負傷するパターンです。
そして今度は利き腕ではない手首を痛める場合ですが、これはバックハンドの時に痛めます。
バックハンドの時でも、手首を反らしてタメを作りますので、体に近づいたボールなどで過剰に手首が詰まってトリガーポイントを形成します。
私は軟式テニスをしておりましたが、私が痛かったのはバックハンドでした。
打ち方が違うので、硬式と軟式が違うのかと思いきや、軟式テニスをされてる方でも、フォアが痛いという方がいらっしゃったので、打ち方の癖というものもあるのだと思います。
テニスの場合、テニス肘になっている人も多いですよね。
テニス肘も多くの場合、前腕の筋肉が原因になっています。
テニスは社会人になってから始めることも多い、趣味としても入口の広いスポーツです。
初心者から上級者までそれぞれのクラスで大会などもありますから、楽しく続けたいですよね。
ごまかしごまかしテニスが出来るのならまだいいのでしょうけど、テニスの頻度によっては手首も肘も持たなくなります。
ラケットを振るだけでも痛くなり、日常生活にも支障が出ます。
ただ、手首を動かす時に痛みが出るという場合はやはり、多くの場合筋肉が痛みの原因ですので、きちんとケアができれば怖いものではありません。
テニスもどの動きでどのあたりが痛むかによってケアの仕方も異なるので、テニスを続けられなくなるんじゃないかと心配な方は、ご相談ください。