手術の効果は確認されてない?!
身長を伸ばしたくて、背が伸びるという機械を買ったことがあります島本です。
あの、あおむけに寝っ転がって、足を器具に固定して、レバーを回せば足元がぐいぐい伸ばされるアレ。
最終的には腹筋台の代わりに使いました。
効果が無いものが、雑誌の裏にどうどうと書かれているということを、その時学びました。
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/196518.html
上記のリンクは、2002年に日経メディカルというサイトに掲載された記事です。
膝の関節鏡手術が、実は効果がないということが判明したという海外の論文の内容です。
リンクをクリックするのが怖い人は、「プラセボ手術」とでも検索して探してください。
プラシーボ(プラセボ)という言葉は医学には切っても切れない関係があります。
プラシーボというのは、効くと信じて飲めば、薬じゃないのに、薬と同じような効果が出てしまうことを言います。
効くと信じて飲めば効く、思い込みの力です。
これが医学の世界では切り離せないくらい、よく起こるのです。
いい効果が出るのは喜ばしいことですが、視点を変えると、思い込みの効果であれば、それは本当の効果ではないのです。
プラシーボなのか、本当の効果なのかをきちんと把握しないとただの儀式になるのです。
薬なら比較しながらの実験をしやすいです。
が、手術のようなことになると比較検討しにくいのです。
まず、比べる対象が必要になるので、正しい手術をする人と、手術をしたフリをされる人が必要になります。
それも一件ずつでは比較するにはサンプルが少なすぎるので、もっと大人数でやらなければ分かりません。
しかもその結果を比べるためには、追跡調査で数年間観察する必要があるのです。
と言うような実験を、実際に手術が必要そうな人(痛みで困ってる人)に行うことは難しいですよね?
だから、あまりやられてない。
実際この研究結果に対しては、すごくバッシングがあったそうです。
ただ、倫理的に問題がある!というのはごもっともだけど、一番の問題は効果がないという話ですからね。
この実験以降手術の有効性を立証するような研究は行われているのでしょうか?
手術をして良くなってる人がいるから、続けられてるだけの手術もあると思います。
本当に手術が必要な人もいると思うけど、大半の人はしなくてもいいんじゃないかと思う。
効果がないと言ってるのではなく、効果がない可能性があるのです。
交通事故の時の緊急オペのようなものは、問答無用で必要だと思いますが、安静にしてても痛みがなくならないからと言って行う手術は、本当に必要なのか判断が難しいと思います。
だから、手術は最後の手段でいいと思う。