○○していれば××になったのに
ちょっと昔に
「東京タラレバ娘」
というドラマが流れていましたね。
テレビは持っていないので見たことないのですがf(^_^;)
こうだったら~
あの時こうしてれば~
という過去の言い訳というか、理想というか、言っても仕方のない後悔というか、なんかよく分からないけど、ありますよね。
私も良く言っている気がします。
で、この話で何が言いたいかというと。
「○○してれば××になったのに」
というのは想像であって現実ではないということ。
TFCC損傷に関してネットとかで、どんな悩みを持っているか、質問を持っているか、時々某掲示板を見たり、SNSを見たりします。
誰かの質問に対して、誰かの回答があったり。
そんな時によく見るのが、
「自分は痛めてすぐに固定をしなかったから長引いた」
「痛めてもあまり気にせずテニスを続けていたら悪化した」
「病院に行かずに整骨院に通ったけど良くならなかった」
というような、自分の体験談と共に続くのが、
「整骨院なんかはもってのほか、普通の整形外科ではなく、手の専門の外科に早く行ったほうがいい」
というアドバイスなんですよね。
早く手の専門の外科に通っていれば、今みたいにはなっていない。
という後悔があるんでしょうね。
でも、本当に手の専門の外科に通っていれば、思うような結果になったかどうかは分からない。
早くに固定していれば、良くなっていたのかどうかも分からない。
良くなっていたかもしれないけど、余計に悪くなっていたかもしれない。
多くの人は安静にしていて悪くなることはないと思っているけど、動かさないようにしていたら、関節は動かなくなります。
だから、早々に固定していたら、痛みがもっとひどくなって、手術をするという選択に行きついたかもしれない。
手術をしたけど良くならず、手首の可動域が悪くなって、戻せなくなっていたかもしれない。
専門の病院に行けば、今より悪くなるはずがないって思っているんですよね。
多くの人は医原病という言葉を知らない。
医療に掛からなければ、ならなかった病やケガ、後遺症などもある。
そういったものを極力なくさないといけないから、効果のない手術とかはやるべきではないのです。
でも、基本的に外科医は手術をするのが仕事なので、手術をしたがります。
症例が多い先生ほど、経験豊富な先生ということになって、経験豊富な先生に手術をお願いしたいと考える人もいます。
手術で手首の痛みを治す先生と、手技で手首の痛みをなくす私。
症例数は私の方が多くなっているかも?
手外科に行っても、手術をしなければ、普通の整形外科でやることと大した差はないわけです。
固定して安静にして、湿布出して様子見。
ダメならステロイドの注射、ダメなら手術。
手術をするのはほんの一部ということなら、私の方が経験豊富なんじゃないかな?ということ。
だから、施術は手術より先に試してみてもいいと思うのです。