パンチで手首を痛めるのは仕方がない
昨日の井上尚弥選手の試合すごかったですね!
ノニトドネア選手も、すごい選手なのに、井上選手は完全に超越して見せた。
ドネア選手もクリンチをしたりせず、気持ちのいいファイトを見せてくれました。
二人とも礼儀正しく、カッコよかったです。
で、今回の手首痛に関する記事。
タイトルがすでに、希望もへったくれもない。
怪我を予防することが出来るかといえば、予防は出来るかもしれないけど、それは確率を下げるというだけ。
完全に予防することは出来ないのです。
先日のブログで、初心者のパンチで手首を痛める理由を解説した。
では初心者ではないのに、手首を痛めるのはなぜか。
これは基本的には事故です。
フックとか、アッパーで痛めることが多いのだけど、それは防ぎきれないものでもある。
なぜなら、対象物が動くから。
サンドバッグを叩くだけなら、気をつけていれば手首を痛めることはないでしょう。
でも、実際に試合をするとなれば、相手はパンチをかわそうとする。
パンチが当たるにしても、ダメージが少ないようにズラしたりする。
その結果、手首が変に曲がってしまうこともあるのです。
ミット打ちでも、受け手と呼吸が合わなければ痛めることがある。
パンチを打つとき、ミットを持っている人はそれに合わせに行く。
でも、その合わせに行く距離が合わなかったりすると、本来ミートさせようとしたポイントからズレることがある。
パンチを打つ際は、ミートするタイミングでグーを握る。
それまでは力を抜いていたりする。
だから、タイミングがズレると、手首に力が入っていなくて、持っていかれたりするのです。
イメージしやすく例をあげます。
アッパーを打つイメージをしてください。
最初グーを握りこまずに、ふわっとグーにしたまま小指側を上から押さえてみてください。
ちなみに、こぶしの当てる面は、この下の写真の青い丸の部分のことです。
小指側のこぶしですね。
簡単に手首が余計にねじれようとするのが分かりますでしょうか?
捻じるような負荷を与えなくても、ただ上から押さえようとしただけで手首がねじれてしまいます。
では今度は、人差し指・中指側の拳頭を上から押さえてみてください。
この上の写真の赤丸の部分ですね。
ここを押さえると、手首がまっすぐにさえなっていれば、ちゃんと握っていなくても、手首はねじれません。
そして今度はグーを握ってみて小指側を上から押さえてみてください。
グーを握りこんでいれば、手首は捻られにくくなると思います。
こんな感じで、ちゃんと当たれば手首は痛めないけど、タイミングがずれたり、ミートポイントがズレたりすれば、手首を痛めるのです。
当たるタイミングがずれて、小指側に当たってしまったら、手首が捻られる、その上さらにそこでグーを握りこもうとすると異常な負荷が掛かって手首を痛めるのです。
つまり相手が動く以上、完全に手首を痛めることを防ぐのは不可能なのです。
だから、結局大事なのは、痛めた時にそれを早く治してしまうことが大事になる。
治し方を知っていれば、慢性化する前にケアが出来る。
つまり、しまもと整体院に来るのが一番ということになる。←宣伝です。
上級者の人が手首を痛めないようにするポイントは、小指側に当てないようにすること。
でも、気をつけていてもなるときはなる。
そして、これもあくまでも一例。
他のパターンで手首を痛めることもある。
痛みが出るのも、小指側に限らず、親指側もある。
今回の例だと、比較的小指側の手首の痛みにつながりやすく、先日の初心者の手首の痛みの例だと親指側の手首の痛みにつながりやすい。
ただ、どの部分の痛みであろうと、肉体に原因のある痛みであれば(故障とか、怪我の部類)、施術で克服が可能なのです。
そして、そのやり方は私が見つけたので、どこの教科書にも載っていないのです。
怪我を完全に防ぐことは出来ないけど、なってしまった怪我を克服できるかどうかは、技術と経験と知識があれば可能になったのです。
痛みをごまかしながらトレーニングする選手と、痛みを克服して、日々のトレーニングをめいいっぱい出来る選手では、その後の経過が違いますよね。