お任せしますではダメ
みんな体のことってよく分からないから、いざ痛みが出たりすると右往左往する。
そして、誰かに治してもらおうとする。
誰かに治してもらおうとしたらダメ、という話をこんこんとしますね(笑)。
例えば、痛い動きがあるとする。
手首を曲げたら痛みが出る。
その痛みがどのくらいの痛みなのかは本人にしか分からない。
痛そうな顔をしたり声を上げたりしない限り、痛いのか痛くないのか他人は気付くことすら出来ない。
その手首をどこまで曲げてもいいのか、他人が理解できるわけがないのです。
どこまで耐えられるかは、本人が決めるしかない。
治療のためなら耐えますと言ったところで、術者は痛みが分からないから反応で推測するしかない。
けど、痛みに敏感な人もいれば鈍感な人もいる。
抵抗をするけど、抵抗の強さも人それぞれで。
手加減せずに痛い方向に曲げたりすれば、悪化することだってある。
ロボットみたいに力の加減すら出来ないものがやれば、手首を曲がっちゃいけない方向に曲げてしまう可能性すらある。
このくらいはイタ気持ちいい。
このくらいはイタ気持ちいいの限界の痛さ。
ここまで来ると耐え難い痛さ。
ちょっと何やってるんですか?訴えますよ!?
どんな感じかのフィードバックが必要なのです。
動かすのが怖いということも良く言われますが、じゃあ私が動かしていいんですか?となるともっと怖くないですか?
プロだから分かってるというのが間違いなのです。
プロが分かっているのはやり方であって、限度ではない。←やり方すら分かっていないプロも多いことを素人は知らない。
自分の大事なものの主導権は任せてはいけないのです。
信頼しているからといって、銀行のキャッシュカードと暗証番号を誰かに預けたり教えたりしないですよね。
増やしといて上げるからと言われて、お任せしますとか言わないですよね。
プロに助けてもらうことはあっても、お任せしますではないですよね。
任せてください!
なんていうのは嘘なんだから詐欺師なんですよ。
身体の根本的な話をすると、自分で動かすのと、動かされるのは違うんです。
自分で動かせば、筋肉に力が入って動く。
他人が動かせば、筋肉が緩んだまま動く。
だから、その時点で他人がその痛みを取ることが不可能なのです。
筋肉に力が入って痛みが出る。
筋肉に力を入れることが出来るのは本人のみ。
出来ないことを出来ると言う時点で嘘つきです。
政治でも何でもそうですけど、人をだますには無知なままでいたほうが簡単なのです。
他人事のようにお任せしますという人が多ければ多いほど、好きなように出来るのです。
自分事としてやらなきゃだめですよ。
という耳障りの悪いことを言う人は本気なんです。
ウケないですけどね。