同業への不信感
整体は国家資格ではないので、国家資格持ちの人を同業と感じるのはおかしいかもしれない。
でも、健康保険が使えない、自費の施術をする時点で、整体とほぼ同じですし、お客さんからしたら似たようなものです。
先日お客さんと話していて聞いたこと。
近所の整骨院に通って、施術の効果を感じたから回数券を買ったのだけど、一回目は効果があったのに二回目以降は効果を感じなくなったという話。
私が思う不信感その①
痛みで施術を受けに来たのに、どうして回数券を売るのか。
何回で良くなるかは分からないし、可能な限り早く良くしようとするなら、回数券を勧めるのはおかしくないか?という事。
しかもその回数券がかなりの回数だった。
10回以上の券。
私が思う不信感その②
一回目に効果があったのに、二回目以降から効果が感じられないのは、効く施術をしなくなったのでは?という事。
回数券を買ってもらうためには効果を感じてもらわないといけない。
でも回数券を買ってもらったら、あまり早く治してしまうと商売上あまりおいしくない。
だから、痛みを取るための施術ではなく、気持ちいい施術で、長く通ってもらおうとしているんじゃないか?という事。
整体の役割(整体に求められていること)は大きく分けて二つあると思っています。
①痛みをどうにかして欲しい(解決を求めている)
②疲れ・辛さをどうにかして欲しい(癒しを求めている)
この二つが、整体を利用する人の求めているものだと思います。
①と②が、ハッキリ切り分けられるものと、分けられないものがあるとは思いますが、①は怪我とかの関節の痛みとかですね。
②は肩こり、腰痛、身体のだるさ、不眠、イライラ、やる気が出ないなどの不定愁訴。
②の肩こり腰痛も治したくて通っている人もいるでしょうけど、多くの人は通っても治らないと気付いて、痛みと付き合っていく感覚で通っているのではないでしょうか?
回数券を売るのは、②の人であれば良いと思うのです。
回数券を購入することで、一回当たりの単価が安くなるのだから、ずっと通うのであればお得になる。
だけど、良くなったら行かなくなるような①のような悩みの場合、回数券を売るのはどうか?と私は思うのです。
私が回数券を扱えない理由がそれです。
ショップカードというシステムは、先払いではないので、店側にはメリットはありません。
先払いであれば、買ってしまったからには、利用しないとお客さん側が損をしますよね。
だから、これからも通いますよという意思表示をしてもらうことで、お店側は割引という対価を与えるわけです。
ショップカードで回数券と同じような割引を実現すると、お店側はただ割引をしているだけで、あまりメリットがありません。
ショップカードのポイントがたまったら、次は割引が出来るというので、もう一回来てもらえる可能性は高くなるかもしれませんが。
結局、痛みを取るための施術をするお店は淘汰されて、お客さんをいかにリピートさせるかに特化したお店が繁盛しやすいのです。
病院や整体・整骨院では、集客・集患、どうすれば患者さんをリピーターに出来るか?を一生懸命勉強しているのです。
そして、患者教育という聞こえの良い勉強をするのです。
教育と言えば聞こえはいいけど、実際には洗脳です。
自分で考えましょうとか、自分でケアをしましょうではなく、自己判断は危険ですとか、素人が下手に体を触らないほうがいいとか言って、専門家に依存させるのです。
自分で判断してはいけない、自分でケアが出来ないと思えば、施術家とか医師とかに指示を仰ぐしかないですよね。
思考を奪う時点で、洗脳なんですよ。
私は常々、自分の感覚を大事にしましょうと言っています。
自分の身体のことは本人にしか分からないと言ってます。
良くなっていると判断するのも自分、あまり良くなっていないと判断するのも自分です。
他人がそれを評価して、自分で判断できないようにするところから、洗脳が始まる。
日本人は教育の時点で、多くの人は洗脳されています。
自分の意見を持ちましょう。
他人と異なる意見を持つことを怖がらないようにしましょう。