痛みの出る場所が違えば病名は変わる
病院で治療を受けると、病名をつけられます。
病名がつけば、原因が判明して治療が出来ると考えるのですが、痛みの治療に関しては、間違った診断が多いと思います。
整形外科というのは、痛みの原因を、形で診断することが多いからです。
どこかの骨が変形しているとか、軟骨が損傷しているとか、靱帯が損傷しているなど。
見た目で異常を見つけて、それのせいということにします。
だから、見た目の異常が見つからなければ、そもそも診断をつけることも出来ず、治療も出来ないのです。
先日施術を受けに来たお客さんは、病院で腱鞘炎と診断されていました。
手首の親指側が痛いということでした。
親指を動かすと手首が痛い。
でも、よくよく話を聞いていると、手首というより親指の付け根の辺りも痛いというのです。
その症状は、病院だと母指CM関節症と診断されることもある痛みです。
痛む場所が違えば、診断名も変わると思うのですが、整体は診断する権限もないし必要もないのです。
だから、原因の筋肉を探すだけ。
筋肉の痛みは、一か所に出ることもあれば、ある程度の範囲内で、あちこちに出ることもあります。
手首から指にかけて、関連痛が出る場合もあるのです。
かと思えば、同時に複数の筋肉を痛めていて、この痛みはこっちの筋肉。
そっちの痛みはそっちの筋肉なんて言うこともあるのです。
私の施術は、痛みから原因を探すので、痛みの変化は明確です。
変化は明確ですが、患者さんしか痛みの変化は分かりません。
そのフィードバックで、私が原因探しをするのです。
患者さんが遠慮したり、嘘をついたりすれば、本当の原因にたどり着くことは不可能なのです。
筋肉を動かせるのも本人だけ。
痛みの変化を感じるのも本人だけ。
しかし、素人の人は、筋肉を上手に触れない、押せない。
正しい動かし方を知らない。
筋肉の種類も知らない。
だから、痛みの治し方は今までずっと見つからなかったのです。
私は、偶然見つけられたのです。
器用に筋肉を動かせた、器用に筋肉を押せた、基本的な解剖学の知識があった、医学を妄信していなかった、好奇心が旺盛だった。
だから見つけられたし、確立できたのです。
手術をしなくても良くなる技術は、手術を生業にしているお医者さんには都合がよろしくない。
だから、医療機関が取り入れることはないのです。
私の記事にたどり着く人は、かなり少数派にはなりますが、手術をする前に試していただきたいと思います。