むずむず脚症候群
むずむず脚症候群と言うものがあります。
症状は、じっとした姿勢や、横になっている時に、
『むずむずする・じっとしていられない・かゆい・火照るような・虫が這うような』
感覚異常が現れるのが特徴です。
人によっては脚だけではなく、腰から背中、腕などにも表れる人もいるようです。
じっとしている時に起ることが多いので、睡眠を阻害されるなど、日常生活に支障をきたすことも多いようです。
原因は完全には解明されていないようですが、
①神経伝達物質ドーパミンの機能低下
②鉄分の不足による代謝異常
等が疑われているようです。
①のドーパミンの働きが低下してしまう原因の一つに、薬の影響も考えられるそうです。
ドーパミン阻害薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬などが関係があるそうです。
花粉症やアレルギーによって、抗ヒスタミン薬も一般的にありふれた薬になっているので、それらを飲み始めてから、ひどくなった場合などは原因として考えられるかもしれませんね。
②の鉄分の不足は女性にとくに多いようですね。
むずむず脚症候群自体も女性の方が多いそうです。
この鉄分をしっかり吸収して体内で使えるようにするためには、ただ鉄分だけを取ればいいわけではないようです。
そもそも、①のドーパミンを作る為に必要な栄養素として、たんぱく質・カルシウム・ビタミンC・葉酸・鉄・ナイアシン・ビタミンB6などがあるようです。
これらの栄養素が足りないと、ドーパミンが不足する可能性があるという事は、鉄不足が起こりやすいというのは、そのままドーパミンも作られにくいという事です。
赤身の肉にはたんぱく質もヘム鉄もビタミンB群も豊富に含まれているようです。
そして、これらの栄養素をしっかり吸収するためにも腸内環境を正常に保つことも大切です。
便秘や下痢が続くのも良くありません。
ダイエットの為に小食になったり、野菜ばかり食べていると、上記のような栄養が足りなくなることもあります。
つまり、むずむず脚に悩まされている方は、薬の影響や食事の見直しなどが必要になるという事です。
ストレスなどの影響もあるようですが、出来ることから改善していけるようにしましょう。