常識との戦い
先日、こんな話がありました。
私の施術をうけて改善があった学生さん。
施術直後は痛みが大分軽くなったものの、翌日にはもみ返しがきて、押された後の痛みと、手首にもじりじりするような鈍痛が出たようです。
もみ返しに関してはその後解消していったので問題はなかったし、徐々に手首の痛む動作も減っていってたのですが。。。
自己ケアをしながら、スポーツに復帰していただくのですが、そこで問題が起こるのです。
普通は痛みが無くなってからスポーツに復帰するものです。
しかし、私は多少痛みがあっても少しずつ復帰してくださいとお話しをしてます。
細かい理由についてはここでは割愛しますが。
学生さんが少しずつ復帰しようとしたとき、顧問の先生に
「中途半端なことをするな!ちゃんと治すことが大事なんだから今は安静にしておけ!」
と言われてしまうのです。
顧問の先生の言うこともごもっともなんですよね、常識で考えたら。
大事な選手がこれからちゃんと復帰して活躍してもらうためには、無理をさせてはいけないと。
治りきってなくても「もう治った」と言ったり、
「もう痛くない」と言って無理して治らなくなった、なんて言うケースも想像できるわけです。
やりたい気持ちは分かるけど、ここで無理をさせたらいけない、心を鬼にしてでも止めなきゃいけない。
と思ったとしても不思議はないのです。
常識ではそうなんです。
でも、実際にはケアをしながら少しずつ負荷をかけていかないと、ちゃんと治すことが出来ないのです。
日常生活での動作に痛みが無くなってきたら、次のステージは負荷をかける動作の痛みを取らなきゃいけないのです。
無理させたら治らなくなるというのは、治らなくなった人たちの結果論です。
無理させてなくても治ってない人たちがごまんといます。
また病院などで言われることも不安を呼んでくるのです。
病院に行ってMRIなどで、靭帯が断裂していたと診断を受けると、どうしても不安になるのです。
靭帯断裂していて、筋肉のケアで治るはずなんかないと。
お医者さんの言葉の力
周りの大人の優しさからの厳しさ
それらが私の施術、方針と真っ向から対立してしまうのです。
施術を続けてくれさえすれば、そんなもの吹き飛ばすことが出来る。
その場限りの変化ではなく、きちんと日を追うごとにどんどん良くなっていくし、痛みも出なくなっていく。
でも、一度しか施術を受けなかった人は、きっと常識に飲み込まれて、結局不安になってしまう人もいたのであろう。
私は常識が憎い。
手首の靭帯が切れていると言われた患者さんを私に施術させてほしい。
ほぼみんな治るから、治った後でもまだ靭帯切れているというのかと。
でも常識を言っている人が悪いわけでもなんでもない。
普通そうなんだから。
今はこの手首の小指側の痛みをちゃんと治せる人がほとんどいないだけなんだ。
周りの環境がどうであろうと、私が出来ることは限られているし、来てくれた患者さんに信じてもらえるように努力するしかない。
そして努力さえすれば、みんな信じてくれる、なんてこともまず不可能だと思う。
自分に出来る範囲の努力で、信じてくれる患者さんが喜んでくれたらそれでいい。
今までは信じてくれようがくれまいが、適切なペースで施術を受ける環境を用意できていなかった。
これからは用意が出来るんだから、あとは自分の努力と、患者さんの治したい思いだけだと思う。
奇跡のような現象が当たり前のように起こる場所として、地道に頑張ります。
私一人では奇跡は起こせませんので、皆さん奇跡をおこしに来てください。