悪者になりたくない
人は誰しも悪者になりたくない。
でも、それって無理です。
人は勝手に期待をするものだし、期待を裏切られるとがっかりされたり恨まれたり嫌われたり。
もう以前から何度も起こっているし、記事にもしているのですが、この最近続いている現象でこんなのがあります。
夜遅い時間にメールやLINEで問い合わせが来て、内容が
「ケアの仕方を教えてください」
というものです。
何の動きで、どこが痛むか、触ってどう反応するかでやることも違うし、自己流でやっても大概うまくいきません。
動きの説明一つでも専門用語を知らない人と話すと理解するのに苦労します。
そもそも私の技術です、商品です。
困っているから助けてください
と言うことなんでしょうけれど、他の患者さんはお金を払って施術を受けていただいてます。
お腹が減ったからと言って、飲食店に行って、おなか減ってるから何かくださいって言わないですよね?
昔はケアの仕方を載せた時代もありましたが、試食のようなものです。
その時のメリット・デメリットを考慮したうえで今はそれをオープンにしていません。
情熱を持って仕事をしていると、助けてあげたい気持ちが私を苦しめます。
やさしさを試されているようで苦しむのです。
丁寧に返事をしても返事も帰ってこないことが多くあったのです。
ということで、もうそういう問い合わせには返事をしないことにしました。
大体それらを送ってくるのは、まだ世間を知らない学生さんのことが大半です。
時々大人の人もいるようですが。
返事をしないとか、答えないことが悪者かどうかは分からないけど、私は悪者になった気がするのです。
しかし、私は悪者になるのも仕方ないと思います。
そもそも私一人で、この世の手首の痛みで悩んでいる人をみんな助けることは不可能です。
東京行きを決めたけど、他のエリアの人は○○には来られる予定はありませんか?と聞いてきたり。
みんなを助けようとして、結局みんなが治せるペースで施術を受けることが出来ない状態でした。
なので、もう出張はしません。気が向くことがあるかもしれませんが、呼ばれたからと言っていきません。
行きたいエリアがあったら行くかもしれないけど。
有名なドクターが、患者さんに呼ばれたからと言って、各地へ手術をしに行きますか?
行かない、待つの
ちょっとふざけましたが、普通そんなことしません。
治したかったら、自ら動いてください。
東京は日本全体で見たら、一番各地からアクセスがしやすいところです。
私のせいいっぱいのやさしさです。
これ以上苦しむのが嫌なので、私は堂々と悪者になります。