卒業生と不登校
卒業というのは、すべての過程を終了して、巣立っていくこと。
不登校というのは、道半ばで、来なくなること。
しまもと整体院に来た人は、悲しいことに卒業生より不登校の人の方が多いです。
どこかのタイミングで来なくなる人が多い。
人によっては、このくらい良くなればもういいかな?という人もいるだろうし、施術を受けても日常生活で良くなっていってる実感が持てなかった人もいることでしょう。
変わり者の私と、気が合わない人もいるかもしれません。
施術で効果が出る人(その場で変化を感じる人)は、ケアがきちんと出来ればちゃんと良くなる人。
力の入れ方抜き方、動かし方、押し方、ケアの頻度、体に対する信頼。
色んな要素があるにしても、施術が効くのなら、筋肉を作り変えたら良くなるのです。
先日、9周年のブログをアップした時、昔来られてた方からLINEのメッセージをいただいて、気付いたことがありました。
その方はある程度良くなった時、そのまま卒業しようとした方でした。
大分良くなったから、あとは自分で続けていけば良くなりますよね?という感じで、
「今までありがとうございました。」
的なメッセージをくれた時、私はその人に正直に、
「◯◯さんは卒業という認識かもしれませんが、私の中ではまだ不登校ですよ」
と送りました。
もうサヨナラを告げてきた人に、引き止めるようなことはほとんどしないのですが、私はその時たまたま引き止めました。
余計なお世話だと思うので、普通はしません。
結果的にはその方はその後、もう少し通って痛みを完全に克服して、手首に負荷のかかるラケット競技に復帰されました。
不登校と言われて最初はショックだったけど、でも手首の状態を見抜かれて納得もしたと。
あそこで、まだ卒業じゃ無いと言われなかったら、こんなもんかな?で終わってたと。
私は去っていく人をたくさん見てきたので、去ろうとしてることも分かります。
私はもう良くなった人に、不必要に通ってもらおうとはしません。
もう卒業でも大丈夫ですね!と言います。
筋肉のケアでちゃんと効いてる人が、自己ケアが上達せず、
「この施術では治らない」
と諦めて去っていく様子を見るのは辛いです。
そういう方は、私から離れることも再び近づくことも出来なくなってるんじゃないかなと思います。
施術を受けながら、自分のケアと私のケアとなにが違うのか、しっかり感じとって上達してもらうしか、方法はないんですよね。
うちに見切りをつけて他に行ったけど、結局露頭に迷ってる人もいると思います。
手術までしてしまった人もいると思います。
難しいですね、人を導くってことは。
卒業する人の基準は、
痛くなりそうなことをやっても痛くなくて、どう負荷をかけても痛みを出すことができなくなったらです。
気をつけて過ごせば痛くないと言うのは、全然まだ治りきってません。
結局、私が言ってることを信じきれない人は去っていくのです。
信じてもらえないのは、努力が足りないからなのか。
信じようとしない人は、どんなに努力しても信じさせることはできない。
きっとどっちもある。
2 件のコメント
こんばんは
ご無沙汰しております。
私は自分の不注意で転び右手首を骨折しました。ギブスを外した時から内側に手首を捻ることができなくて痛い思いをしてました。
5ヶ月たっても 痛みが取れず悩んでMRを撮ることにしました。
靭帯が切れているのが判明してからは、まず手術をして治すのかと色々悩みました。
そんななかネットでしまもと先生の事をしり半信半疑で予約しました保険外だったので、施術代がかかるのと交通費もかさむとなり 3回から4回通えば治るものだと思ってましたが、先生の治療を自宅でできず心が折れたとりと 挫折したのが正直でした。
今でも手の痛みや むくみが出たりとしてます。
しまもと先生には、御迷惑お掛けしますが 私は不登校組でした。
ありがとうございました
色々とありがとうございました。
Y・Kさん、コメントありがとうございます。
Y・Kさんご無沙汰しております。
今も痛みが続いているのですね。
Y・Kさんは長期間ギプスをつけていた影響もあり、痛みの原因になる筋肉が複数ありました。
痛む場所も複数、ケアをする筋肉も三種類。
施術自体は良く効いて、私が施術をするときはちゃんと効果が出ていました。
でもなかなか自分でうまく押せなかったんですよね。
力が足りないことと、原因の筋肉が複数あることで、とても難しかったのだと思います。
力が足りずにうまく押せない人でもケアが出来るような道具があるので、今度そちらをブログで紹介させていただきます。
道具を使っても最終的には手が必要にはなるのですが、効かせ方を理解するうえで役に立ちそうだと思います。
心を折ってしまい申し訳ございませんでした。
でも本当にY・Kさんの症状は自己ケアは大変だと思います。
でもホントにコツをつかめば、きっと出口を見つけて駆け出せると信じています。