筋肉じゃない痛み
最近筋肉の痛みではない、違う系統の痛みの方に相談されることが多い。
そして、多いから、傾向が見えてくるんだけど、それは…
アラフィフ女性の手首の痛み
しまもと整体院のアクセス解析などでも、アラフィフ女性が多いです。
一つの理由に、わりと私の投稿を楽しんでくれている、ファン?の方にアラフィフ女性が多いというのもあります。
でもそれを考慮しても、多いのがアラフィフ女性。
いわゆる更年期障害などを気にされる世代。
筋肉が原因ではない痛みの特徴として、
①痛めたきっかけが不明
スポーツをしているとか、肉体労働とか、転倒などの事故的なきっかけがあれば、その時に痛めたと分かりやすいですよね。
そういう負担になりそうなものも思い浮かばないのに、気が付いたら痛くなっていたという場合、肉体に問題がないことが多いのです。
②痛みが筋肉の動きと連動しない
私が得意とする手首の痛みは、特定の動作で、特定の部位に痛みが出ます。
捻ると痛いという場合でも、ここまでは平気だけど、これ以上ひねると痛いというように、「ここまで平気、ここから先が痛い」があるのです。
連動しない痛みと言うのは、動かした後から痛くなるとか、手首をグリグリ回しているとだんだん痛くなるなど。
筋肉の痛みは動かすその場で痛いのです。
何もしなくても痛いというのも、筋肉由来の痛みでも、ひどい時は若干あります。
しかし、そういう場合は動かそうとすると、かなりひどい痛みが走ります。
何の動作が痛いのか、よく分からないということはないのです。
③痛みの波が不規則
筋肉系の手首の痛みの場合でも波はあります。
沢山使って負荷を掛ければ、痛みが増すし、使わないようにしていたら治まってくるなど。
でも、使った、使ってないというので痛みを推測できるのです。
でも、不規則な痛みと言うのは、昨日は激痛だったけど、今日はほとんど痛くないというように、急に変わるのです。
と言った具合で、きっかけもハッキリしないし、痛みもつかみどころがない。
雲のように現れては消えていく、と言う場合、自律神経系の痛みなんです。
天気がいいと調子がいいけど、天気が悪いと調子が悪いみたいに。
自分でコントロールできるのが運動神経。
自分でコントロール出来ないのが、自律神経。
痛みのコントロールが出来るのが、施術で効く痛み。
痛みがコントロールできないのは、施術が効かない痛み。
アラフィフ女性は更年期障害はホルモンの関係で、様々な不調が出ると言われています。
様々な不調のことを不定愁訴と言います。
が、私はホルモンの問題よりも、性格や環境が大きな理由だと思っています。
だから、症状の出る人は出るし、出ない人は出ないのです。
50歳前後は、子供の巣立ち(空の巣症候群)、親の介護問題、老後への不安、と言った、世代的な悩みを抱える時期だったりします。
あまり考えなくても良い環境の人もいるし、あまり考えない性格の人もいます。
不定愁訴を抱える人は、それらの問題を抱え込みやすいのではないかと思うのです。
手首の痛みも、その一環として表れて、時間が解決してくれることもあると思うのです。
手首が痛くなることによって、何かが出来なくなったり、やりたくないという気持ちに気付かされたり。
その結果、何かをやめたり、誰かに任せたり頼ったり、生き方を改めざるを得なくなったりします。
そうやって自分の負荷を減らすように努めると、痛みが出る必要がなくなるので、良くなるんじゃないかなと思うのです。
自分に起こる現象は、すべて何か意味がある。
起こる現象はすべて、その人がより幸せになるために、方向転換できるように気付かせてくれている。
そういう風に私は思っています。
辛い思いをしないと、辛い人の気持ちに寄り添うことも出来ません。
私が手首の痛みを抱えたことが、その後に活かされているように、皆さんの手首の痛みも、何かに気付くきっかけなのかもしれません。
施術で効果が出ない人は、痛みを嘆くのではなく、
日にち薬で良くなる
とか、
何か人生のターニングポイントになる痛みなんだ
と思ったりして、前向きにとらえていただきたいなと思います。