無限のアドバイス
施術の時に、筋肉のケアの方法を教えています。
教えながら、私が言っていることをいくつか書いていきますね。
・指先で刺すように押してください。
・指の先の平で押すようにしてください。
・指先ではなく、第一関節の骨のようなところを使ってください。
・指を伸ばしながら押してください。
・指を曲げるようにして押してください。
・指をしっかり意識して動かしてください。
・指は動かさないように手首を動かしてください。
・ちゃんと力を入れてください。
・力を入れすぎないでください。
・力技で押さないでください。
・力が足りないと効きません。
・余計なところに力を入れないでください。
・手首を捻らないでください。
・手首を捻らないと効かないです。
どうでしょうか?
真逆のアドバイスが混じっているのが分かるでしょうか?
押す筋肉の位置によって真逆のアドバイスになったりするのです。
また、同じような位置を押していても、コンタクトの仕方が違うとアドバイスも違うのです。
手首の痛みが出ていても、それが効いているサインです。
なんて言うこともあるのです。
レベルが上がってくれば、求めるケアのレベルを上げるためにアドバイスは変わってきます。
痛めている筋肉が別の筋肉になれば、やるべきことも変わります。
例えば筋肉Aと、筋肉Bを痛めていたとして、Aが8割、Bが2割痛めていたのなら、初回の時点で、これが原因ですと言えるのはほとんどの場合、Aのみです。
圧倒的に関係の大きい8の筋肉の痛みの方が強いので、Bを触っても変化が分からないのです。
でもAの筋肉の痛みが1~2くらいまで良くなってくると、Bの筋肉を触らないと変化が出ない痛みがあることに気付くようになるのです。
後になって、他の筋肉も傷めていたということが分かるのです。
施術を続けないと、適切なアドバイスは出来ないということですね。
でも、多くの人は体得していくのです。
体感していることを言葉にすると、ものすごい情報量になるのです。
自分の身体だから、感じながら上達できる。
だから、言われたことだけやればいいのではなく、もっと効くようにはどうすればいいか、自分で考えたり試行錯誤していただく必要があるのです。
お金がないとか、遠くてあまり通えないのなら、他の人以上に自分で工夫しないといけない。
お金があってちゃんと通えるのなら、きちんと通いながら、コツをつかんでいただけたらいい。
とはいえ、どんなに施術を受けても、自分で治す気が無いと良くならないのです。
筋肉を動かせるのは本人だけですからね。
私がどんなに努力をしても、あなたの指一本動かすことは出来ないですからね。
体感すれば、別にどうってことないことなんです。
出来れば、それ!って言えるし、出来ていなければ、そうじゃないと言うだけ。
身体で覚えるしかないけど、覚えてしまえばどうってことはない。
私がやってることは、効く場所を、効く強さで、効くように押しながら、効くような動かし方をしているだけです。
ボールを投げる動作は、運動をあまりやっていない人は女投げになる。
この女投げを直してあげたいなぁって、思うけど難しい。
自分は女投げにならない、という人からしたら、簡単なことなのに、人に教えるのは難しい。
誰でも出来るようになるけど、いざ教えるとなると難しいこと。
私がやっているのはそういう感じです。
プロなら女投げを修正させてあげられる人もいるんでしょうかね。
でも、一朝一夕では出来ないと思います。
コツを教えて、体得して、さらに修正してとなるはずです。
ちなみに、女投げというけど、男性も投球動作をしてこなかった人は、女投げになります。
差別用語ではないので、女性のみなさん怒らないでください。