言葉の刃
その一言で傷つく人がいるんです。
こんな言葉を聞いたことがあります。
言葉って、人に勇気や希望を与えることも出来るし、傷つけることも出来る。
だからこそ、言葉に気をつけましょうっていう考え方もできますよね。
でも、よーく考えてみると、
どんな言葉でも、傷つく人は傷つくんですよね。
誉め言葉ですら、本人が素直に受け取らなければ、
「嫌味を言われた」
とかで傷ついたりするのです。
大丈夫?手伝おうか?
って言葉でも、
「仕事が遅いから、早くしてくれる?」
って受け取る人もいたりします。
お年寄りに席を譲るときでも、
「年寄り扱いされた」
と不機嫌になる人もいるのです。
傷つく人もいるっていうときに、
傷つかないように受け取りましょう
って誰が言えるんでしょうか?
だいたい傷つく人は被害者意識が強い人ですよね。
すでに弱者だったりする。
その弱者は弱者であることが最大の武器になってしまっている。
傷ついている人に厳しいことを言える人はほとんどいない。
けど、傷つかないような心の持ち方をしないと、被害者意識があると、その後もいろんな場面で被害者になってしまう。
被害者でいることをやめるためには本人が気づかないといけない。
悪口を言われたとしても、悪口だと受け取らないくらいの強さが欲しい。
相手が傷つける意図もなく言っている言葉で傷ついている場合じゃない。
言葉の刃は、使うほうも気をつけましょう、
だけどそれ以上に、受け取るほうも気をつけましょう。
はさみは相手に渡すときは、刃先を向けないように渡せるけど、言葉はあまり守れない。
守りすぎるとオブラートに包むとか、遠回しに言うとか、そういう訳の分からないことになる。
それこそ何が言いたいのか分からなくなったりする。