あるドクターのつぶやき
先日、といってももう数か月まえだと思うけど、ツイッターで誰かのシェアにより、とあるドクターのつぶやきを見かけた。
「コミュニケーション能力がすごく高いけど、オペが下手な外科医と、
目も合わせず態度も横柄だけど、素晴らしい技術を持った外科医
どっちの方がいい?って聞くと100人中100人が後者を選ぶ」
というようなことを言ってた。
なるほどなぁって思った。
確かに外科医なら、腕が何より大事。
自分でも、どっちに手術をしてもらいたいかと言えば、後者だなと。
でもこれが、内科医とか精神科医ならどうだろう。
おそらく私なら前者を選ぶのかもしれない。
もちろん内科も技術とか知識とかなくてならないものだと思う。
でも、多くの場合、内科に掛かるときは生きるか死ぬかの前の、不調な時が多い。
まだ深刻な状態になっていないときであれば、コミュニケーション能力が高くてこちらを安心させてくれるような先生がいいなと思う。
そして、これを聞きながら整体はどうなんだろうと思わされた。
私自身はコミュニケーション能力は高いとは思わない。
おしゃべりは嫌いじゃないし、楽しいと言ってくれる人もいる。
でも自分は頑固なので、他人の意見に合わせるというのは下手。
間違っていると思うような考えを聞いて「そうですね」ってなかなか言えない。
だから、自分は合う人は合うけど、それ以外の人には好まれないのだと思う。
今の時代にははやらない、頑固な職人気質なんだと思います。
今の時代って技術も大事なんだけど、コミュニケーション能力も求められるんですよね。
手首の痛みを良くするのも、コミュニケーション能力も必要なんですよね。
さっさと治すことだけに集中したいんだけど、機械じゃないから、人の気持ちとか環境とかにも寄り添いながら本当はやらないといけないんですよね。
でも、多くの人は心と体との関係を知らないから、説得したり説き伏せたりするんじゃなく、上手に付き合っていくようにする能力も必要なんですよね。
分からないことだらけな上に、分かってても出来ないことだらけ。
万能にはなれないなぁ。