どのくらいの頻度で受けるか
施術を受けようかと考えた人が気になること。
それは、何回受けたら良くなるのか?
という事。
これ、個人差があるから答えられません。
っていつも答えてます。
実際に個人差がありすぎるから、返答に困る質問ではあります。
どこまで良くしたいか、のゴールも人によって違いますからね。
日常生活が痛くなく過ごせたらOKなのか、負荷がかかるスポーツを続けられるくらいでOKなのか、まったく痛みが出ないとこまでなのか。
答えにくいけれど、目安は欲しいのかな?
と思ったので、目安を回答したいと思います。
①週に一回の来院
まず、私の施術を受けたら次は、一週間以内がいいですよ、とお勧めしてます。
初めは多くの人が、日常生活でも動かすのを怖がっています。
そういう方は、動かしても大丈夫と思えるところまでなってもらうのです。
痛かった動きが、痛くなくなる。
痛みが多少強くなっても、自分である程度軽減できる。
というところまでなってもらうのです。
痛みが出ることが怖くないところまでくれば、次のステップです。
②二週間に一回の来院
自己ケアが、自分でもある程度できるようになれば、動かすことへの怖さは無くなります。
普通に生活が出来る状態までくれば、二週間おきくらいのペースで大丈夫です。
ある程度ケアが出来るようになってきたら、
「これをやったらまだ痛くなりそうだな」
と思うことにチャレンジしてほしいのです。
例えば、重たいものを持つとか、スポーツに復帰するとか、腕立て伏せをするとか。
こういうのをやっても大丈夫になるように、痛みが出るシチュエーションを作りながら、痛みを乗り越えてもらうのです。←重要!!
痛みが出なかったらいいなではなく、痛みよ、出てくるなら出てこいと立ち向かうのです。
立ち向かえるようになれば、ケアがもっと上達するのです。
もっと効くようになれば、もっと痛くなりそうな動作も平気になるのです。
スポーツや負荷のかかる仕事や家事をしても、もうテーピングもいらない、怖くないとなれば、次のステップです。
③3~4週間に一回の来院
それを超えたら、もう普段は全く痛くないけど、限られたシチュエーションで、まだ痛みが出る状態です。
例えば、ゴルフのラウンドも普通に回れるけど、ちょっとダフった時とか、無理なスイングをしたときだけ痛むとか。
ボルダリングで強い負荷がかかって、ちょっと変に力入れた時だけ痛むとか。
ここまで来ると、痛い動作を再現するのが難しくなります。
再現するのが難しいけど、こんな時痛かった、こういう時は平気だったという情報を元に、その系統の痛みを取るためにはこうしたほうがいい、という事をやっていきます。
施術の間隔を空けて、どんな時痛かったかをしっかり把握してもらうのです。
痛くなりそうなことをどんどんやって、あぶりだそうとするのです。
3~4週間空けても痛みも増さず、痛みの再現も難しくなってくると、もうやることがなくなってくるので、そこまできたら、とりあえず卒業という事になります。
その後、やっぱりまだ痛いとか、こういう時に痛いというのが分かれば、また来ていただくといいですが、自分で対処できるなら、来るのも来ないのも自由。
痛みを探すことも大事だけど、ある程度までいったら痛みを気にしないことも大事。
出そうとしてダメなら、もう痛みを忘れる。
無視する。
こういう経過をたどるのです。
だから、2・3回で卒業まで行きたいという場合、初回施術を受けた後、次来る頃には、スポーツももう復帰したけど、痛みを出すのが難しいくらいになっていないといけないのです。
施術をして教えている時とかに、
「自分で押すとこれでいいのか分からない」
「一応効いてはいる」
くらいだと、2・3回での卒業は難しいのです。
コツをつかむと、ぐーんと成長するから、いつそのタイミングが来るかは人それぞれです。
テーピングとか固定をしたがる人は、基本的に怖がりだったり、【損傷している】と思っているので、頭を切り替えるのに時間がかかります。
損傷というのがえん罪事件だと言っているのに、元容疑者を警戒していたら、前には進めないのです。
人によって器用不器用もあります。
思い込みの深さも人によって違います。
でも、私の施術を受けて変化した人は、私のやっていることへの理解が出来れば、ちゃんと良くなるのです。
天動説を信じていた人に、地動説を受け入れてもらうくらい難しいことです。
ヘンリー・フォードの名言にこんなものがあります。
「本人が出来ると思えばできる
出来ないと思えばできない
どちらにしてもその人が思ったことは正しい」
本人が信じていれば、出来るように努力するけど、出来ないと思っていれば、出来るものも出来ないのだから、いずれも正しいのです。
自分の人生は自分が決める。
という事でしょうね。