他人の課題に踏み込むな
アドラーの教えで一番大事な部分って、これかな?と思ったりする。
人がもめるのって、だいたいこういうところな気がする。
干渉されると誰しも不快感を感じる。
子供の反抗期とかよく聞くけど、反抗されるってことは、支配・管理しようとしているという事。
こうしろああしろ、なんでこうしないんだ、あれやった?これやった?
子供が小さいうちにやっていた態度が、大人になってきても続くとウザいのです。
親はそんなつもりが無くても、子供からするとほっといてくれよと。
島本家は比較的支配はなかった。
まぁ期待されてなかったともいえるけど。
どんなに人が困っているように見えても、本当に困っているとは限らない。
小さい子供が、靴を履こうとして手間取っていても、手伝おうとすると怒りだす。
それは、子供にとって靴を履くというミッションを克服しようとしているのです。
手伝われるのは、弱者扱いされているのです。
出来ない人、弱い人、かわいそうな人、だから手を差し伸べようとする。
だから、自我が生まれてきた子供は嫌がるのです。
まぁお母さんとしては手伝っているのではなく、急いでるから、さっさと支度したいだけなんだろうけど。
推理小説とか読んでいて、この人が犯人かな?いやこいつも怪しいな。
って頭を働かせているときに、
「こいつが犯人やで」
って言われて、喜ぶ人はいないであろう。
悩むことが楽しさだったのにと。
男同士だと、仲間が困っていても、手伝おうか?と声をかけて、断られたら手伝わない。
それは相手の課題だから、勝手に手伝うのは失礼だから。
相手には相手のやり方があるかもしれないということで、求められなければ助けないのが、相手を尊重するという事だったりするのです。
男はヒーロー願望があるので、助けられるよりは助けたい。
助けられるのは弱者なのです。
それが女性同士だとややこしい。
手伝おうか?と声をかけて、「大丈夫」と断られた場合、手伝わなかったら、あとから、
「あの人は何もしてくれなかった」
なんて言われる可能性もあるらしい。
女の人はお姫様願望があるから、あれこれ周りの人がやってくれることが不快というケースは少ないのか。
女性同士はなんとなくの空気で、本当にいらないのか、本当は助けてほしいのか読んでいるらしい。
相手を大事に思うからこそ手を掛ける女性と、相手を尊重して手を掛けない男性。
この辺が夫婦のもめごとの、大元になっている気がする。
女性は男性を手伝うつもりでやってあげてたら、男は、
「あれ?これ自分でやろうと思ってたのに、嫁さんがやりたいのか。
じゃあ任せてしまおう。」
ってなって、いつの間にか奥さんがやることになっている。
で、奥さんも最初の頃はいい嫁でいたいから、苦にもならなかったけど、だんだん自分ばっかりやっている気がしてきて不機嫌になる。
男は不機嫌になっている友人がいたら、ほっておく。
何か話したいことがあれば向こうから話してくるだろうから、不機嫌な友人はそっとしておくのが優しさだから。
で、女性にそれをやると、不機嫌が加速する。
アドラーの課題の分離を語っているつもりが、いつの間にか男女のすれ違いになってた(笑)
まぁ距離感の問題で、女性は仲の良い人ほど距離感を近くに感じすぎて、同化しやすく、その点で他人の課題に踏み込みやすい。
男はその点踏み込まないから、男同士の友情はドロドロしにくいのです。
女性は愛ゆえに踏み込みすぎる。
男性は支配欲で踏み込みすぎる。
だから、男同士のもめ事は殺し合いにまで発展しやすいのかな。
まぁあくまでも傾向なので、ちゃんとその辺りの空気を読める人が男女ともに大人なのでしょう。