高齢者施設
松山に帰って整体を始めるとき、
「寝たきりになる人を一人でも減らしたい」
と思っていた。
そこで、友人のつてを使って、高齢者施設に出張施術をしに行ったことがある。
それはそれで喜ばれたのだけど、改めて難しさを感じた。
それは、
「その人たちがもう希望を持っていない」
ということ。
やりたいことがない、出来るようになるとは思っていない。
だから、こういう体操やってくださいね、と言っても、やるモチベーションが無いのです。
きんさんぎんさんのきんさんは、99歳でほぼ寝たきりになっていました。
でもきんさんにはぎんさんという、比較対象がいて、ぎんさんは元気なのだから、私も元気になれるはず。
という思いから、筋トレを始めて、寝たきりから回復をして、100歳で元気な姿をお茶の間に見せてくれていたのです。
その気があれば、99歳からでも筋トレをして、元気に歩けるようになることも可能。
だけど、それが出来たのは、
「ぎんさんは歩ける」のだから、私もそうなりたい。
という、比較対象があったこと、そして、そうなりたいというモチベーションがあったからでした。
出来ると思わなければ、やろうともしない。
だから、モチベーションをなくした人たちを再び立ち上がらせることは、私にはできなかったのです。
信頼関係もなく、年も若い、無名。
何一つ、モチベーションを上げる武器を持っていませんでした。
一言で言えば、実力不足なんですけど。
だから、その時思ったのです。
モチベーションをなくした人に、再び火をつけるのは困難。
だから、モチベーションをなくしかけている人の火を消さないことが大事。
だと。
やりたいことが出来なくなりそうな人に、続けられるということを実感してもらいたい。
年のせいと言われるものは、だいたいえん罪事件だと知ってもらいたい。
病院とか治療院とかで、年のせいって言われるものは大体、その先生が治せないという敗北宣言なんですよ。
だから、そんなの信じたら損するのは自分です。
世の中、90代でもフルマラソンを走る人がいるのです。
そして、その人がマラソンを始めたのは76歳らしいですからね。
92歳フルマラソン完走
10キロマラソンくらいなら、101歳の人も走ってましたね。
その人は長距離走を始めたのが89歳だとかΣ(・ω・ノ)ノ!
記事は検索してみてください。
走るということは、そのくらい出来るということ。
年のせいで関節の軟骨がすり減るなんて、間違っている。
マラソンを走っているお年寄りと、ほとんど出歩かないお年寄り、どっちの方が関節に負担がかかるのでしょうか?
考えるまでもなく、マラソンを走っているお年寄りです。
ではどっちの方がすり減っているか。
これは推測ですが、出歩かないお年寄りです。
負担の掛かる関節は、軟骨が必要になるけど、負担がかからないなら、軟骨が無くても良くないですか?
だから、運動量が減ってくると、軟骨は無くなっていく。
と、私は考えているのです。
そして、実際に膝の痛みは筋肉のケアをすると無くなるのです。
年を取れば、関節の軟骨はすり減る
と信じた人は、無理をしないようにしようとして、だんだん運動量が減って、軟骨も減っていくのです。
年甲斐もなく、マラソンを走り続けている人は軟骨も維持されるのです。
年のせいで何かが出来なくなるとしたら、おそらく体ではなく、本人がもう無理だと思ったからですね。
多くの人は体より先に、頭の方がギブアップするのだと思います。
本人がというのもだけど、周りがそう言って、それを本人が信じてしまうということ。
運動は偏りなくやっていれば、健康になるのです。
偏りがあれば、どこかに痛みが出るかもしれないけど、その痛みを克服しながら運動をしていれば、偏りもなくなっていくのです。
痛くなれば、痛くなる使い方に気付くのです。
痛みのおかげで、痛みの出にくい使い方を覚えたりするのです。
痛みから学ぶためには、痛みをなくす方法を知っていないといけない。
だから、私はそれを伝えられるように、技術を磨いているのです。
日々の施術で、その技術が磨かれるので、来てくれるお客さんに感謝なのです。