整体は反医療?!
何事も100%正しいとかはないと思う。
どこの会社でも、どこの業界でも、大きな声では言えない不都合な真実はあると思う。
なので、医療にも問題があるのは別に不思議なことではないと思う。
そして、そんな医療の代わりに存在する、補完的なポジションを担っているのが整体です。
整体という業界自体が、医療のアンチテーゼになっている部分があるのです。
アンチテーゼとは、アンチとテーゼに分けられる。
テーゼというのは、何かに対する肯定的な主義、主張、意見、理論などを指す言葉で、アンチというのは、反、非、対の意味を持ちます。
なので、アンチテーゼというのは、反対意見、反対理論、何かの主張を否定する主義、主張となります。
整体というのは、医療で改善しない、解決しない問題に対して、医療とは異なるアプローチによって、緩和、改善を目指して受け入れをするものです。
日本においては、医療行為は、健康保険制度で自己負担が少なくて済むようになっています。
ですので、医療と似たようなことをするのであれば、整体など存在意義がないのです。
なので、ある意味整体は、存在自体が反医療なのです。
ただし、整体は医療ではないので、出来ないことだらけです。
当然ですが、交通事故で大けがをした人に、整体が出来ることなど何もありません。
だから、医療を全否定することなど出来ないのです。
医療の正しい部分があるのだから、その部分は医療にお任せするしかない。
でも、医療が不得意とする部分は、逆に患者さんにとって力になれることがある。
そこをきちっと切り分けて、お役に立とうとするのが整体なのです。
ただ、どこまでは医療に任せるべきで、どこからは整体が力になれるのか、正確な線引きはありません。
そもそも医療が不完全だから、困っている人がたくさんいるわけです。
医療がしっかりしていれば、整体なんかいらないのです。
医療で良くなるなら、整体はいらない。
医療が不十分だから整体の価値が生まれる。
ということで、整体は医療とは別な視点に立つことが多い。
その為、反医療になりやすく、整形外科と対立することが多い。
とはいえ、整形外科以外のドクターは整体を上手に利用する先生は多いです。
医療と一言で言っても、科が違えば考え方も違うので、整形外科はちょっとね、みたいな考えの医師も多いのです。
そして、医療が必ずしも正解ではない、ということを医療従事者自身がよく分かっていたりします。
良くも悪くも、しまもと整体院に来る人と言うのは、いろんな経験をして整形外科に見切りをつけた人たちです。
逆に言えば、整形外科に期待をしている人は来ないのです。
私は、私に期待をしてくれた人たちを裏切らないように頑張るだけなのです。