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触れていいところといけないところ

先に断っておきます。
自己ケアに関する、触れるべきところや、触れるべきでないところの話ではありません。
私自身が自分で気付いたことを書いているだけのブログです。

先日同業の仲間のところで、施術の考え方に関して情報交換をしておりました。
その方は、この業界に入った理由は自身の腰痛をカイロプラクティックで治してもらったところから、劇的に効果を感じて、この道に入ったという方。

ちょっと専門的な話になるけど、カイロプラクティックは、流派があり、関節ボキボキやるところと、筋肉のケアがメインのところがある。
その方は関節ボキボキで治してもらった過去を持つ。
そして、私とその方の卒業したカイロの学校は、ボキボキメインではなく、筋肉のケアがメインの学校。
背骨がズレているのを治しているわけではない、と学校で教わるのです。
彼にしてみれば、期待した技術と考え方がズレていて困惑したかもしれません。

そんな彼が、整体の仕事を続けるうえで、腰痛の治し方、理論などがどんな風に変わったのかを聞いてみたかった。
今でもやはり関節の調整は大事にしているようだった。
ズレている骨を治すというより、筋肉のケアではほぐせない、深部の緊張を取るのに、関節の調整はやっぱり大事だという事。

痛みが出ているのは、筋肉が原因と言うのは私も同意見なので、そこまではフムフムと聞いていた。
しかし、そもそもどうして筋肉がそうなってしまうのか?と言う部分に関しては意見が異なるようだった。
私は心理社会的疼痛症候群と言うものが、腰痛において大事な考え方だと思っています。
ですので、姿勢やゆがみ、腹筋と背筋のバランス、運動不足、加齢と言った原因は、ほとんどの場合あまり関係ないと思っている。
しかし、彼は姿勢やゆがみ、筋力バランス、運動不足などが原因だと考えている。
ということでした。

そして、心因性の腰痛と言う考え方に関しては、不快感を持っているように感じた。
「腰痛は気のせい」みたいな論があるね、という感じで。
それがあるとしても、少数派であろうと。

私の卒業した学校の学院長も、腰痛もちでそれがきっかけでこの世界に入った人だ。
そして、学院長も腰痛と脳(心)の関係を指摘する論を知りつつも、自分は器質的な問題だと思っている人だった。
私は学院長も、腰痛になりそうな人だと思っている。

触れてはいけない部分と言うのは、こういう思いの部分だなと感じます。
整体を受けに来た腰痛患者さんがいたとして、施術で体に触れることはOKというより、それが一番大事なこと。
そして、姿勢やゆがみのチェックもしたほうが喜ばれる。
時には運動不足の指摘なんかも、良薬口に苦し的に受け入れられるでしょう。
しかし、触れてはいけないのが、
「その痛みは心からでは?」とか、
「心理社会的疼痛症候群と言って、性格や環境などが原因で腰痛が起こる」
と言う系統の話です。

私は現在は、腰痛肩こりのお客さんをメインで見ることはありません。
昔は、腰痛肩こりの人をメインで見ておりました。
そこで、腰痛と肩こりなどに「性格と環境」が関係するというような話をすると、結構な確率で来なくなりました。
要するに、そこに触れると嫌われるという事。

私の中では、そこに気付いてもらって、向き合ってもらわないと、本当の意味で腰痛や肩こりを克服することは出来ないと思っている。

施術を受けて楽になっても、また痛くなる。
だから、定期的に整体に通う。
というのをやめられるようになるには、そこに気付いてもらって、もっと楽な生き方を模索してもらいたい。
でも、それを指摘すると嫌われて来なくなる。

指摘せずに、身体が楽になる施術だけをしていたほうが、嫌われないし、ずっと通ってくれる。
だから、ちょっとずつ小出しに言うとか、空気を読みながらとか工夫しようとしていた。
でも、自分には無理だと思った。
「必要だと思うことをアドバイスすれば、嫌われる」
「治していきましょうと言いながら、本質には触れないようにすれば、通ってもらえる。」
自分がこうだと思っていることを言わずに、騙しているような後ろめたさを感じながら接しないといけない。

だから、腰痛・肩こりは他の人に任せて、手首の痛みの専門になった。
でも、手首の痛みの人でも痛みの原理が違う人が来ることがあり、心から痛みが出る可能性を話すことがある。
精神的な要素で痛むことがある。
でも、やっぱりこの話をすると嫌われる。

施術が効かない人に、良かれと思ってするアドバイスで私は嫌われている可能性がある。
施術でお客さんに体に触れることは許されるけど、それでも触ってはいけない部分があるのは当然のこと。
いくら良くしてあげたいと思っても、求めていないアドバイスはお互いに幸せになれないので、触れないほうがいいんでしょうね。

なぜ痛むのか、分からないと言ってしまえば終わる話。
私は私の施術が効く人だけ相手にして、それ以外の人は「分からない」とだけ言ってしまったほうがいいのだろうか。

空けてはいけないパンドラの箱が、人の生き方なんでしょうか。
私も出来ることなら、そこには触れずに、施術だけで解決したい。


2022年8月18日(木)   自分語り

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