いつ治りますか?
みんな気になるこの質問。
先日お問い合わせをいただいた方。
バドミントンをしていてテニス肘になってしまったということで、アドバイスが欲しいと言われました。
テニス肘は得意ですか?
いつくらいからバドミントンに復帰できますでしょうか?
ざっくりと端折ると、こんな感じのお問い合わせでした。
私も休みの日だったので、バドミントンの合間に返事をしたため、言葉足らずの返事になってしまったのですが、テニス肘は得意です。
大分痛みが無くなってきたけど、腕を上げると痛いと言っていました。
腕を上げると痛いという表現だけだと、どんなあげ方をしているのか分かりません。
肘を伸ばしたまま上げるのか、肘を曲げてあげるのか、バンザイみたいなあげ方なのか。
そして、それを確認したところで触ってみないと、施術が効くかどうかも、どこが原因なのかも分かりません。
テニス肘は得意です。
得意だからと言って、触ってもいない、見てもいない人の原因は分かりません。
そして、触ってもいない、見てもいない人がバドミントンにいつくらいから復帰できるかなんか、もっと分かりません。
バドミントンに復帰する。
と言っても、どんなレベルでやるのか?にもよりますよね。
上級者とバリバリ試合するのか?
基礎打ちをちょっとやって、初心者レベルの人と試合が出来ればいいのか?
痛みなくやりたいのか?
激痛でも、出来ればいいのか?
そもそも今の痛みも耐えられないのか?耐えられるけど悪化が怖くてできないだけなのか?
も何も分からないのです。
そもそも人の痛みは、数値化できないし、可視化できません。
同じ痛みでも、集中力で痛みが少なくなったりもするし。
痛めている部位によっては、使い方を工夫すれば出来る場合もあるだろうし、しばらくは無理じゃないか?と思うこともある。
スポーツをやってもいいか?と聞かれたら、大人なのだから、自己責任で自己判断でやったらいいというのが回答なのです。
みんな知りたいことだから、質問したい気持ちは分かる。
けど、答えられないということも分かってほしい。
無責任な答えなら出来るんですよ。
施術を受けた人には、だいたい次の施術を一週間後くらいをお勧めするので、
「一週間くらいで出来るようになりますよ。」
と答えて、一週間後に施術を受けてもらって、その時の様子を見て、
「今のままだとまだ厳しいと思います」
って前言撤回すればいいだけですから。
でも、後から変更しない、言葉に責任を持つということをすれば分からないのです。
自己ケアが上手に出来る人は、施術を受けて一週間後に来る頃には、もうほとんど痛みが出なくなっている人もいたりします。
なんなら、ケアもそんなにちゃんとやってないのに楽になっている人すらもいます。
でも、そんな人ばかりじゃない。
だから、施術を受けてもらって、その後の経過を見ながらのアドバイスしか出来ないのです。
元の痛みもそれほどひどくなかったら、一回目の施術の後、二回目の施術までの間にスポーツに復帰してもらうこともある。
自己ケアも自信が無さそうなら、ある程度自信がつくころまで復帰を勧めないこともある。
逆に、ケアに自信を持ってもらうために、スポーツに復帰させて悪化した痛みを自分で取れることに気付いてもらおうとすることもある。
ケアに自信を持てば、治るまでの期間がグッと早くなる。
結局は、治るか治らないか?、早く良くなるか時間がかかるか?はその人次第ってことになるんです。
そして、そもそも問い合わせの時点で、「アドバイスを」と言われると、施術を受けに来る気もないのかな?と思ってしまうのです。
施術を受けてもらわないと、アドバイスのしようもないので、施術を受けに来る気もない人には言えることは何もないのです。
冷たいようだけど、分からないものは分からないですからね。