人間万事塞翁が馬2
私の好きな言葉のひとつ、
「人間万事塞翁が馬」
人に起こる現象はその後どうなるか分からないから、安易に一喜一憂すべきではないという意味の言葉です。
アンラッキーだと思うような現象が起きても、それが転機になって人生がうまく行く。
ラッキーだと思うような現象が起きても、それが転落のきっかけになる。
など、思いもよらない結末になることもあります。
やっぱり人間というもの、不運だと思う現象が起きたら落ち込んだりしますよね。
でもそんな時に、この言葉を思い出して希望を持ちたいと思うのです。
私自身、今はこういう整体をやっていますが、昔からこういう仕事をしたいと思っていたわけではありません。
沢山の挫折を繰り返して、結果的に行き着いたのがこの仕事です。
今はこの仕事をしているけど、人生の終盤にはまた違うことをしているかもしれませんが。
過去の挫折の経験は、その時々を切り取れば、
「なんで自分だけこんな目に」
とか、
「自分はなんてダメなんだ」
と落ち込むことにもなりました。
でも、その経験が無ければ、今のように多くの人に喜ばれる仕事は出来なかったのです。
怪我の功名と言う言葉がぴったりですね。
しまもと整体院に施術を受けに来る人は、手首の痛みの人が多いけれど、肘や肩やひざが痛いなど、どこかしらに痛みを抱えて辛いと感じています。
でも、そのケガから何かを得られることもあるわけです。
バドミントンをしている人で、肘が痛いという人。
悪いフォームでシャトルを打つと痛みが出やすくなる。
そんな場合、痛みがあることで良いフォームを身につけるきっかけになるのです。
フォーム改善矯正ギプスをつけていると思えば、有り難いものになる。
テニスをする人で、良いフォームで球を打つと手首に痛みが出る場合。
どうやったら痛みが出るのか、意識的に痛みを出せるようになれば、痛みを取る際にそれをやることで明確に痛みが取れるようになるのです。
そして、たまにいい脱力で球を打てたものが、意図的に上手に打つことにつなげられるのです。
自分の身体を意図的に動かす練習に怪我や痛みは使えるのです。
そのうえで痛みを乗り越えられる。
怪我を乗り越えたら、これからの他の怪我への恐怖心も少なくなる。
結果的にケガをして良かったとなるのです。
瞬間的に、落ち込んだり、ネガティブになることもあるけど、いつもそういう思考を出来るようにしたいと思うのです。
調子が良いからと言って有頂天にもならず、調子が悪いからと言って暗くもならず。
人間はみな、完璧な人間はいない。
ダメなりに幸せになっていい。