整形外科医はなぜ痛みを治せないのか
過激なタイトルですね。
これ、私の言葉ではありません。
加茂淳先生の言葉です。
上記リンクが、加茂先生のブログです。
私が恐れ多く言えないことを言ってくださる、整形外科の先生です。
整形外科は、骨折や腱の断裂などの外傷の専門家です。
どこかの骨折や、損傷があればそれを治すために外科的処置を行うのが仕事。
なので痛みについての教育もまだ確立されていないのではないか?ということです。
教科書で未だに、椎間板ヘルニアを腰痛の原因として教えているようですしね。
このリンク先の記事に書いてあることですが、
「治療のゴールは痛みを取ることではなく、『痛みを気にならなくする』こと」
と書いてあって、その通りだなと思いました。
痛みが無くなっても、また痛くなるんじゃないか?と思っている限り、悩みは解決していないんですよね。
痛みが無くなっても、痛みを気にしていればまだ終わりじゃない。
逆に、痛みが多少あっても、痛みを気にしなくなれば、それは一つの終わりなのです。
本人がそれで満足していれば、それ以上は私のエゴになるのです。
私はよくいろんな人に話すのですが、痛みが出ても、どうせ取れるし、と言う感覚になることが大事ですよと。
痛みがあっても、どうせ取れるし、と思っていればそれは痛みを怖がっていないということなのです。
施術を受けに来る方は、もちろん痛みを取りに来ているけど、痛みを問題だと思っているわけです。
痛みを問題としなくなれば、それは痛みが無いのと同じ。
問題は解決しなくても悩みが解決すれば、ある意味OK。
例えば、コンプレックスとかも、それをコンプレックスと思っているうちは悩みだけど、それを受け入れてしまったり、逆に強みだと思えるようになれば、それはもう悩みの種ではなくなる。
痛みを気にするなと言うことではなく、ちょっとくらいの痛みは気にならなくなると、不思議と痛みが出なくなるという現象も起こるのです。
元々、脳は集中したものを強く感じるようになる性質もあります。
今日のラッキーカラーは赤って言われると、やたら赤いものが目につきやすくなったり。
痛みに意識が向くと痛みを強く感じやすくなったり、痛みに気付きやすくなる。
痛みに意識が向かなくなることで、自然治癒力が高まって、痛みが無くなることもあります。
根本の原因があるなら、根本の原因を解決する。
それと同時に、あまり気にしすぎないようにすることも大切。
人の身体はモノではなく、心も関係する。
だから面白い。
形を整える外科と書いて、整形外科。
形では解決しないものは苦手な学問ということですね。