細かい人
言葉尻をとらえて何かを言ってくる人。
なんとなくこの言葉だけだと感じの悪い人に思いますよね。
私自身がそういう人だという自覚があるのですが、理屈っぽいともいえるかもしれない。
相手が言っていることを正しく理解しようとすると、確認しないといけなくなる。
だいたいのニュアンスで理解した気になるほうが、コミュニケーションとして円滑になることもあるとは思いますが、私のような健康に関する仕事の場合、勝手に判断をすると、判断の誤りが生まれるので、細かいことを確認するのです。
例えばなのですが、私が得意とする痛みは特定の動作をするときに痛むものです。
ですので、その動きをしないようにすれば、基本的にはあまり痛くない。
なので、痛みをある程度コントロール出来るものです。
こんな相談があったとします。
①痛みで夜も眠れません。
②痛みで目が覚めるときがあります。
上記のフレーズは、どちらも睡眠に影響があって大変そうだと思います。
しかし、①の方は私の施術が効かなさそうだと感じます。
②は私の施術が効く人でも、痛みがひどい時だとありえるなと感じます。
①のように痛くて眠れないという場合、常時痛いイメージなのです。
酷いやけどをしてジンジンして眠れないとか。
もしかしたら、転んで手をついて痛めたばかりの人であれば、手首を痛めた人でも①のようになるかもしれませんが、そんな時にうちに来られても何も出来ないのです。
動かすどころの痛みじゃないのだから、ある程度は身体が回復するのを待たないといけない。
そんな状態であれば、うちに来るよりまず整形外科に行くべきでしょう。
病的な痛みであれば、施術をしても何も変わらないので、来ていただくのも申し訳ないのです。
②のように痛くて目を覚ますというのは、寝ているうちに無意識に寝返りを打って、手を動かした拍子に痛みで目が覚めるなど、痛みが強い時ならあり得る話です。
施術の効果が出ようが出まいが、来てもらうならこだわる必要はないのですが、私は効果の出なさそうな人に来てもらうのが好きではありません。
それが優しさだと思っていたりします。
でも、人によっては見もせずに門前払いされたと感じる人もいるかもしれません。
先日来られた方は、痛くて眠れないとおっしゃっていたのですが、来て話をしたら、痛くて眠れないのではなく、痛みに対して不安を感じて寝付きが悪くなってしまうということでした。
細かいことを気にするのは、ある種職人気質だからなので、悪いように受け取らないで頂けたらと思います。