指が反る?反らない?
以前、腹筋で上体起こしが出来ない原因について書きました。
ある日、そのブログを見た方からのお問い合わせが届きました。
「出来ない理由はよく分かりました。それで、それはどうすればなおりますか?」
と。
私の答えは、「治りません」とお伝えしました。
これは指が反るとか反らないとかと同じような話だと思うのです。
これもひとつの個性です。
写真は私の友人の指と私の指です。
一方は指がぐにゃりと反ります。
そしてもう片方は断固反りません。
これはどちらかが異常なのでしょうか?
整体の仕事をする為、東京のカイロプラクティックの学校に通いました。
ある学校の授業で、筋肉を押すときには広い面で押しなさいと習いました。
指が反る人は親指の全面を当てて押すことが出来ますが、反らない人は工夫しないと出来ません。
反るようになったら押しやすいのになと思いましたが、どんなに押し続けても指が反ることはありませんでした。
反らないものをぐいぐい反らそうとすれば反るというものではありません。
嫌だと思っても変わらないものです。
当たり前ですがどちらも異常ではありません、個性です。
背骨のカーブも強い人もいれば弱い人もいます。
背が高い人もいれば低い人もいます。
目が一重の人もいれば二重の人もいます。
それらはどれも普通とか普通じゃないとかないのです。
あるとすれば平均値と価値観でどう思うかです。
背の高い人は高い人で悩み、低い人は低い人で悩むのです。
世の中の風潮によって良い悪いの価値観を植え付けられていることもあります。
左右対称が良いという風潮がありますが、人の身体は左右対称に出来ていません。
利き手利き足があります。
筋肉の大きさも違えば、骨の大きさも違います。
骨の大きさまで違うのにどうやって左右対称にするのでしょうか?骨を削りますか?
そこまでしないといけない理由はなんでしょう?
整体の世界でも体のゆがみが…とか言いますが、私はあまり好きではありません。
ゆがんでいなかったら痛くない?歪みがなければ体調不良は治るのでしょうか?
体調がいい時はゆがんでなくて、体調が悪い時は歪みが強いのでしょうか?
話しが長くなりましたが、私が言いたいことは、
気にしなくていいことを気にさせられていませんか?
変えられないものを変えようとしていませんか?
という事です。
世の中の情報は鵜呑みにしない方がいいことも沢山あります。
私はそういうものを伝えていきたいと思います。