痛みが出るのには理由がある
今年も、もういくつ寝るとお正月♪ という頃になってきました。
体もスッキリさせて良いお正月を迎えたいですね。
さて今日のブログは「痛みが出るには理由がある」という事です。
とくにこの言葉に違和感は感じないでしょうか?
痛みが出るには原因がある
ではなく理由がある。なんです。
もちろん原因というものがあることもあります。
日本語ムズカシイ
例えば、
歩いて転んでひざをぶつけて痛い
という場合は理由というより、原因がはっきりしています。
ぶつけて皮膚が傷ついた&筋肉に打ち身の痛みが出ているという事ですね。
では、今度はどうでしょうか
大事なスピーチの前にお腹が痛くなる
この場合、とくに原因と言われても物理的にどうこうは無いですよね。
牛乳がぶ飲みしたわけではありませんし。
このケースではこう言うことが出来ます。
スピーチという極度の緊張によって、自律神経の反応として下痢が起きた。
自律神経の反応のことを知っていると、こういうものだと理解出来ます。
さらにアドラー心理学の表現も加えるならば、
極度の緊張から逃れようとして下痢という症状を作り出した
とも言えるかもしれません。
腹痛で会議に参加できませんと言えるかもしれません。
アドラーの残した言葉にこのようなものがあります。
「敗北を避けるために、時に人は自ら病気になることがある。
病気でなければ出来たのに…そう言い訳して安全地帯へ逃げ込み、ラクをするのだ」
なんとまぁ厳しい。
これは子供でもありますが、大人にもあります。
自覚なく起る現象ですから、指摘されたら人は怒ります。
間違いなく怒ります。
私も数々の言い訳をしてきましたから、私でも怒るでしょう。
でもあとあと考えたら、弱気でそういうことが起ったのだと理解することが出来ます。
それにこの現象も逆に考えて表現すれば、自己防衛反応です。
これ以上自分にストレスが掛かると耐えられないから、病気を作ることによってストレスを回避しよう。
という事です。
これが痛みの理由だったりするのです。
アドラーの言う病気は痛みと分ける必要はありません。
無理してますよ、それ以上はやめてくださいよ
というのが痛みの理由だったりするのです。
私が整体という仕事をしながら、難しいと思うのが、このケースです。
心の問題が関連している痛みです。
例えば、スポーツ障害など、身体の使い方が原因で起こっている痛みはわりと良くなるのが早いです。
体に必要なことをすれば体は治そうとしている訳ですから。
しかし、わりと心の問題が重なってくるとこうはいきません。
治ってしまったら、無理が掛かるから、身体は必死に治さまいとするのです。
治らない方が今のその人にとってはいいという事です。
痛みが目的があって出ている場合ケースと、原因があって出ているケース、そして両方が関係するケース。
痛みにはそれぞれの理由があるという事です。
はっきり指摘することがいい事もあれば、悪いこともあるのです。
私もまだまだ未熟なので、間違うこともあります。
判断間違いもあれば、判断は間違っていないけれど、伝え方を間違ったり。
体の痛みの理由。
分かればOKではなく、対処方法も色々です。
ベストな対処が出来るように、これからも頑張ります。
耳に痛いことを言うこともあるかもしれませんが、良くなってほしいと願ってます。