そこまでして治したいのか?
先日来られた患者さん、スポーツをされてる中学生でした。
お問い合わせを受けてから施術を受けに来たのはしばらく経ってからでした。
お母さん曰く、本人が施術を受けたがらなかったそうです。
「こんなの受けたって良くならないよ」
と。
でも本人としても安静にしても良くならなくて、もう他の選択肢が手術以外にないので受けに来てくれたそうです。
お母さんは、治ると信じられるように患者さんの声をわざわざプリントまでしたのに、その子は読みもしなかったそう。
プラシーボ効果(治ると信じる力)を高めようとしたけど失敗に終わったようです(^_^;)
で、不信感たっぷりのまま連れて来られたけど、施術が始まって数分で一気に表情が変わりました。
まぁ痛い動きが痛くなくなったらそら誰でもビックリもしますよね(^^)
先日2回目の施術を受けに来てくれて、初回の不信感ありありだったという話を教えてもらいました。
1回目の施術以降、手首の痛みもゼロではないけど、部活も休まず普通にこなすことが出来るようになったそうです。
施術を受ける前は一月近く休ませたものの、痛みが軽くなってたのは最初の数回でだんだん痛みが戻って来て、練習ができなくなったようです。
こんなに休んでるのに痛みがぶり返して、どうしようもなくなってしぶしぶ受けに来たと言う流れでした。
なったことがある人にしかこの痛み分からないですよね。
筋肉痛なんかじゃない、神経を突き刺すような痛み。
これを筋肉の痛みと言われても納得できるわけがないんです。
ただ、私が言えることは、受けてもらったら分かる。
それだけなんです。
結局は治したいか、そこまでして治したくないかの違いだと思います。
治したい人は飛行機に乗ってでも受けに来るし、そこまでしなくてもいいと思っている人は都内に住んでいても遠いと言って受けに来ませんし。
高いと言って受けに来なかったり。
今回の患者さんのケースは、子供が受けたがらなくても、他に方法がなくなって、母親に説得されてでも来ることを選択したから良くなったんです。
たまーに、無理やり施術を受けに連れて来られた子供がいたりしますが、あまりにも無理やりの場合、施術が成り立たないことがあります。
本人が治したいと思わなければ本当に始まりません。
痛みと向き合わないといけませんから。
そこまでしてでも治したいのか。
そうまでして治したいと思わないのか。
私は治したいと思っている方の力になれたらそれでいい。
治したいと思っていなければ、余計なお世話にもなってしまうんですよね。