勉強もいいけど
真面目だと思われがちだけど、子供の頃から勉強は嫌いな島本です。
やらされる勉強が子供の頃から苦手で、宿題とか家でやってたことはほとんどありませんでした。
でも、知識欲はあったので興味のあるものはやたら詳しかったりしました。
今は私は手首の専門家ですが、健康に関すること、解剖学や病理学などは興味があるのでわりとよく覚えている方だと思います。
先日も学校を卒業して間もない後輩と
「あれ覚えとる?これ覚えとる?」
って言う会話をしてましたが、私の方が覚えてたりしてました。
もう考えてみたらカイロの学校を卒業してから10年以上経過したんですね。
前置きが長くなりましたが、整体の世界は日々勉強です。
整形外科に通っても良くならない、というものを扱うのが主な仕事です。
医学で対処できないものを対処するのですから、ある意味正解のない世界です。
だから、日々学ぶ必要があるのです。
でも時々思うんです。
整体の学校に行ったけど、もっと学びたくなって他の学校へ編入する人。
もう十分に臨床を積んでいるのに、新たな技術を学ぶためにセミナーに行く人。
学ぶということは悪いことではないと思うのだけど、勉強しに行けば良いと言うわけではないと思うんです。
というのは、解剖学や病理学などを学んで、何かの技術を習得したのならば、どんどん掘り下げて自分なりの答えを見つけていくのも勉強だと思うんです。
セミナーや学校はいわゆる教えてもらうものですよね。
インプットです。
それは記憶していくというものです。
私はインプットも大事だけれど、その情報を元に自分で考えるというのも大事なことだと思うのです。
考える。
自分なりの意見を持つ。
自分なりの信念を持つ。
今の時代、インターネットで相当な量の情報を手にできます。
その気になれば素人でも、ランゲルハンス島について調べることもできます。
解剖学を学んで10年も経てば、整体の臨床の場でランゲルハンス島の話なんてまぁ、普通しないので忘れてる人もたくさんいると思います。
使わない知識は忘れてしまうものだと思います。
でも必要になればすぐに引っ張り出すこともできるんです。
学校の授業など、とにかく覚えるものがたくさんありすぎて、いちいち1つの事柄について調べたりする間なんてないと思います。
でも臨床の場に出れば、あれ?なんでこれはこうなんだろ?
歪みがこうなってるとこうなるはずなのに、おかしいなぁ?
など、疑問に思うことがあると思うのです。
そういう1つ1つの疑問について調べたり、考えていくことも勉強だと思うのです。
つまり、ドカーンと新しい知識を学ぶだけじゃなく、疑問をコツコツと調べていくというのも勉強だと思うのです。
私はどちらかというと、疑問に思ったことを追求していくのが好きなんです。
だから患者さんからの質問とかも大歓迎なんです。
答えられないものは知ったかぶりなんてせずに、分からないものは分からないと言ってしまうし、自分なりの見解を説明したりするのも好きです。
事実として分かってるものと、事実としては不明だけど自分はこう思ってるとか。
外に学びに行って知識や技術を手に入れることも良いことだと思います。
でも、それだけだと、この仕事の本当の喜びは得られないんじゃないかなとも。
自分で調べたり、自分で研究したり、体験したりすることによって得るものはもしかしたら、この世でまだ知られていないものだったりするかもしれない。
私個人の考えとしては、私のように超絶マニアックな症状に特化する治療家が増えていくと良いなと思うのです。
膝しかみない整体とか。
肘の痛みならどこにも負けないとか。
この世の中、全身をみる整体は腐るほどある。
でもただ1つの症状だけを扱う整体はまだまだ多くないと思う。
時々専門と記載しておきながら、他の症状も扱っていたりして、全く専門でもないインチキな人もいますが、そんなんじゃなく志を持ってる専門家ってかっこいいなと思います。
あっ、自分のことをかっこいいと言ってるような感じになっちゃった。