まだあなたは若いから…
まだあなたは若いから。
という言葉が好きじゃない。
これは整体の仕事しているとよく言われること。
「あなたはまだ若いから、年をとった人の辛さが分からないの」
ということですね。
年齢を理由にすれば若い整体師は何も言えなくなる。
でもそういう人に対して、
「そうですね、もう年ですからね。
これからどんどん悪くなるので、諦めてください。」
とか言ったら怒るんだ。
これは病院で
「歳のせい」
と言われることを逆手に取った逃げだと思うのです。
歳のせいと言われたらもう何も言い返せないでしょ?
歳のせいで痛いなら、もうこれから歳が減ることはないから、良くならないという宣告です。
もう歳なんだから、無理せず趣味も諦めて穏やかに死に向かっていけってことですよね。
怒っていいと思いますよ。
同様に
「あなたはまだ若いから」
というのも、その人との年齢差は絶対に縮まらないので、もうその人に何も言えなくなるわけです。
これを言われてしまえば、
「あぁそうですか。
では私はあなたの年齢になるまで何も言えませんね、じゃあどうぞ好きなように思っててください。」
ということになってしまいます。
歳のせいと言われて納得してしまう人もいれば、ふざけるな!と怒る人もいるわけで。
私のところには
「ふざけるな!」
とか、
「そうは言われたけど、そうじゃないと信じたい」
という方が来てくれたらいいなと思います。
35歳を過ぎた私が
「今からボクシングの世界チャンピオン目指す!」
とか言うのなら年を考えろ!ってなるけど、
「今からボクシング始めたい!」
とかなら、できる範囲でどんどんやってったら良いじゃないですか。
怪我をしたりするだろうけど、身体のメンテナンスで治せるのなら治して続けたら良いじゃない。
無理して頑張れ!って言いたいんじゃなくて、やりたいことは続けられると信じてほしいなと思います。
冒頭の「まだあなたは若いから…」というのは、問題の本質は、治る治らないではなく「辛さを分かってほしい」という共感を求めてることだと分かってはいますよ。
ただ、共感をウリにしてるお店は他にもたくさんあるから、うちは前向きに改善していくのをウリにしたいのです。