反省
切れ味の鋭い刃を作る為には、研ぐという工程が必要になります。
研ぐというのは削って薄くするということなので、失敗すると折れてしまいます。
突然何言ってんだ?
ってなりますね。
反省とあるように、私自身が感じた反省です。
思えば沢山の患者さんの心を折ってきたことに気づいたのです。
患者さんの自己ケアのレベルを上げようと思って、
「もっとこう」
「そっちじゃなくてこっち」
「そこに力入れずにこっちに!」
とかって、ダメ出しをして、結果的に心を折ってたなと。
こちらとしては来てくれる患者さんに良くなってもらいたくて、あーだこーだと口出しするのですが、折れちゃう人は折れちゃうなと。
もちろん折りたくて折ってない、けど磨く工程で力の入れ方を間違うと折れるのです。
私の施術を受けた後、自己ケアも順調な人は何もアドバイスをせずとも良くなる人もいます。
でも時間がかかる人は何回もかかる。
私としては5・6回も受ければ良くなってもらいたい。
だから最初の数回は焦らないけど、5・6回くらいになると焦ってくる。
「早く良くなってる実感を感じてもらわないと、諦められてしまう」
「早く良くなってもらわないと、ダラダラとお金儲けのために通わされてると思われてしまう」
こんな罪悪感から、早く良くなってもらおうとして、患者さんを追い込んでいってしまうんです。
早く良くなる人と、時間のかかる人の違い。
大きな違いは不安感でやるか、安心感でやるかです。
悪化させたくないと思ってる人は不安感からケアするので、治りにくい。
ケアを深くまで効かせないといけないのに、深くまでいけないから。(悪化させるのが怖くてね)
もう治るんだ!って安心した人はやれば治ると信じて、どんどん奥まで深くまで進んでいく。
痛みが悪化すれば効きを実感しやすくなるから、さらに安心が高まる。
効果が実感できてくると楽しくなって、もっともっとと深くまで効かせられるようになってく。
早く安心してもらいたいのだけど、安心のためには、自分が今まで信じてたことの逆を信じる勇気が必要になる。
バンジージャンプの時、勇気がいりますよね。
私は、それをサポートするスタッフみたいなものです。
私としては、大丈夫だよと声をかけるしかなく。
で、時々早く飛んでほしくて、ちょっと背中を押してしまう。(で恐くて飛べなくなる)
さっと治る人には、今日の話は関係ないのだけど、なかなか治らない人には知ってて欲しいこちらの気持ちです。
あなたのケアがダメなんだ!
って責める気はこれっぽっちもない。
ただ、今のやり方じゃ治らないから、もっとこうして、もっとこうやって飛び込んでいって!なんです。
私は完治に向けて、グイグイ進もうとしてしまいます。
心が折れそうな時は、
「時間がかかってもいいから、追い込まないで」
って言ってもらえたら嬉しいです。。。
でも言えないよなぁ。。。
とりあえず、自己ケアの努力を否定してたりはしないので、そうは受け取らないでいただけると嬉しいです。
もっとこういう言い方が良いよ、とかこんな風にしてもらえたら、とかあれば教えてください。
4 件のコメント
島本先生 夏に左足の甲の捻挫でご相談し施術を受けましたが その時の先生のお考えに納得して自分でケアしながら快復に向かっております 先生がお悩みの件ですが 誠実さからくるものではと感じました
整体は相性もあると考えます
先生のお考えに納得するかどうかで変わるのかもしれません
私は一回の施術でストンと納得できました
アトバイスに従い自分で治そうとする精神力も必要なのかと感じました
手首専門なのですが先生の考え方を事前に読んで賛同して診ていただきました
参考になればいいのですが…
E・Hさん、コメントありがとうございます。
私の悩みは誠実さからくるもの…ですね。
誠実というか真面目すぎというのはよく言われてました。
私の記事をしっかり読んで納得してるかどうかも大事なんでしょうね。
あとはその人の経験による思い込みがあるとかないとかでも変わってきそうだなと感じました。
自分で治すという意思は一番大事なものですね。
私のケアを利用する、知識を参考にするというスタンスですね。
ご意見ありがとうございます。
お久しぶりです。秋口(8/25.9/6)に2回受診したI・Tです。手首に強いとの評判を聞いて春先に川崎の総合病院を訪ねMRIを受けTFCCを発症しているとされ手術をし半年程の安静が出来れば治るだろうとの診断を申し渡され途方にくれていました。この日以降ゴルフを諦めておりましたが8月の末に藁をもすがる気持ちで島本先生を訪ねかなり厳しい(痛い)施術を受けたところ、お陰様で驚く程の痛みの緩和がみられ、その後約3か月を経過しましたが指導を受けた手痛いツボ押しを何度となく続けた事で月2のゴルフのラウンド及び週3回程度の打ちっぱなし練習が安心して出来る様になりました。なお未だ気になる点として手首と言うより小指に近いがわに多少突っ張り感?若干の違和感?が出ますが例のツボ押しで何とか克服出来そうな手応えです。その後の報告が出来ず今になりましたこと申し訳ありませんでした。I・T
I・Tさん、コメントありがとうございます。
春先に手術を勧められて、そのまま数ヶ月経過して治ってなかったんですよね。
施術はかなり痛かったんですね(笑)
確かに痛い施術なのですが、その加減はある程度本人が調整できるので、痛い痛いと言いながらも自分で追い込んでるんですよね(笑)
I・Tさんは二回の施術で、その後の連絡なく良くなっていたパターンなのですね。
少ない施術回数で良くなった人とそうじゃない人の違いはI・Tさんには分からないですよね。
強いて質問するなら、まだ痛むという不安感はあったのか聞いてみたいですね。
最後にまだ残ってるつっぱり感も常にあったり、力を入れて増すなどがあればケアで良くなるかもしれません。
自分でやって取れきれなければご相談ください。