手首の腱鞘炎
腱鞘炎は手首の痛みで、一番メジャーな病名ではないでしょうか?
いわゆる腱鞘炎というのは、手首の腱が通る腱鞘というところで炎症が起きているというものです。
手首の痛みの場合、親指側の痛みでこのように言われることが多いようです。
腱鞘炎のテストに、フィンケルシュタインテストというものがあります。
親指を他の指で握って、手首を小指側に曲げるものです。

こんな感じで痛みが出るのを、ドケルバン病と言ったり、腱鞘炎と言ったりします。
テストではないけれど、手をつくと手首の親指側が痛いとか、フライパンを持つと痛い、なども親指側の手首の腱鞘炎で起こる症状です。
洗濯ばさみを挟むと痛いとかもかな?手首が痛いのか、親指の付け根が痛いのかはっきりしないこともあるでしょうね。
上記の例は手首の痛みの腱鞘炎ですが、手首ではなく指に痛みの出る腱鞘炎もあります。
指の腱鞘炎も、指を曲げるときに引っ掛かり感や、痛みが出たりします。
指については、
指の腱鞘炎
の記事で紹介しています。
手首の小指側の痛みは、
TFCC損傷でお困りの方へ
の記事で紹介しています。
私が手首の専門整体になるきっかけになった、TFCC損傷は手首の小指側の痛みでした。
しかし、多くの方の施術を行っているうちに、手首の親指側の痛みや、指の痛みの相談も受けるようになりました。
そして、結果的には手首小指側の痛みと同様に、筋肉のケアで改善可能なことが分かったのです。
しかし、同じような場所の痛みでも、関係する筋肉が複数あるので、やっぱりお話を聞いて、痛みの確認をして触ってみないと、原因を特定できなかったのです。
医学の世界は炎症が起きているから痛いのであって、炎症は治まるのを待つしかないと考えられています。
安静にして痛みが治まるのであれば、それも一つの方法だと思います。
しかし、安静にしていられない人や、安静にして一時的に良くなっても、また手を使い始めると、すぐに痛みがぶり返す人もいるのです。
私の結論としては、腱鞘炎の痛みも、筋筋膜性疼痛症候群の関連痛(トリガーポイントの関連痛)が、手首や指の関節に痛みを起こしているのです。
炎症が起きているというのは、多くの場合、間違いです。
きちんと問題個所のケアをしてやると、その場で痛みが軽減するから、受ければすぐ分かる話なのです。
注射のように痛み止めを打つわけでもなく、その場で痛みが軽減するわけです。
痛い場所そのものを触るわけでもないのに、その場で変化を感じるのです。
痛みを感じていた場所は、関連痛の発生場所であって、痛みの原因ではないのです。
痛みの場所ばかり気にしているのは、煙突の先から煙が出るからといって、煙突の先に水をかけてるようなものです。
どんな動きが痛いかが把握できていればいるほど、特定しやすくなります。
腱鞘炎もなかなか治らないことでも有名ですよね。
病院に行っても、基本的な治療は安静にするしかない。
あとは注射したり、最終的には手術したり。
初めのうちはまず、安静に出来るなら安静にしてみたらいいのです。
1・2週間、長くても1ヵ月も休めば良くなるものは良くなります。
それで良くならなかった場合、筋肉のケアを試してみてほしいのです。
筋肉のケアで痛みが改善されるなら、筋肉をしっかり作り替えてやれば、完全に痛みから解放されるのです。
自己流でケアをしてみるのも、個人の自由です。
ですが、怖いだろうなと思います。
ストレッチとか試しても、逆に痛くなったりすると、これは続けても大丈夫なのかな?と不安になることでしょう。
私の施術は、必ず自己ケアもセットでやっていただきます。
自己流ではなく、ちゃんと効く自己ケアです。
自己ケアだけで治すのが難しいから、私の施術+自己ケアなのです。
安静にして、治ることを待つだけじゃなく、積極的にケアしていくことができる。
やっぱり、その場で良くなる症状の施術は楽しい。
痛みがなくなるのは本人だけ実感できるから、驚くのは本人だけ。
その驚く顔が見たいから、こちらも楽しい気持ちでケアが出来る。
腱鞘炎もTFCC損傷も長引いたり、なかなか治らないとよく言われてるけど、それは治るのを待つ対処しかしていないから。
ちゃんとケアをすれば良くなるってことを、体験してほしいなと思います。