言い訳
同じ言葉で人を傷つけることも、勇気づけることもできる。
「大したことないよ、ちゃんと良くなるからね」
痛みに対して、治していきたい人と、周りの人に辛さを分かってもらいたい人がいる。
この辛さを周りの人に分かってもらいたいモードだと、上の言葉は痛みが大したことないと言われたことに対して傷ついたりする。
「分かってもらえない」と。
でも治したい、という人には上の言葉は希望になる。
痛みに対するスタンスが違うと、受け取り方が大きく違うのです。
同情されたいとか、この痛みのせいで何かが出来ないとするのであれば、
「靭帯損傷・軟骨損傷」
だったらインパクトが大きいけど、
「筋肉からの痛み」
じゃ弱いのです。
彼女が欲しいのに、彼女ができなくて困ってる男がいるとします。
「あいつみたいなイケメンに生まれていたら、俺だって彼女ができただろうに」
モテない理由を顔のせいにしているパターンですね。
そんな彼に、
「いや、あなたは顔が原因でモテないのではなくて、顔のせいでモテないと思ってる、その卑屈さがモテない原因なんです。」
と言ったらどうなのか。
顔は整形などしないと変えられない。
でも性格は変わろうと思えば変えられる。
つまり努力不足を指摘するわけです。
言い訳をしている状態だと、その言い訳を奪われると腹が立ったり、傷ついたりするのです。
でもこの言葉は前向きにとらえれば、自分が変われば解決できるという希望の言葉なのです。
そういえば、私がサラリーマンの時、私を指導する担当になった先輩がいました。
「自分はイケメンじゃないから彼女ができない」
みたいなことを多分、私が言ったんです。
そうしたらその先輩は、
「そんなこと言うなら、俺だって顔はかなりブサイクだぞ。だけど彼女いるじゃないか。」
その先輩をよくよく見ると、たしかに散らかった顔をしていたので、
「たしかに。」
って答えて、怒られました(笑)
その先輩はとても話が面白くて、気遣いも出来る人だったし、いつも笑顔だったので、顔が散らかってることに気づかないくらいだったのです。
イケメンというのはモテる要素の1つであって、それが全てではない。
そんなことよりも人間的な魅力の方がはるかに大事なのです。
ユーモア、気遣い、優しさ、誠実さ。
努力したら身につけられるものを、やらないのに、言い訳として
「顔がイケメンじゃない。」
としてるなら、それに気づかないかぎりその人は変わることはできないのです。
今の私ですか?
安心してください、顔が原因でモテないなんて思ってません。
薄毛が原因だと思ってます。