何気ない一言
つい先日の出来事。
バドミントン中に靴が脱げてしまって、バタンと倒れました。
そしたら、周りの人は捻挫をして倒れたと思ったようで、すごく心配されました。
靴をゆるく履いているつもりはなかったのですが、滑りやすい靴下だったので、そこは今後気をつけようと思いました。
で、ここからが本題なのですが。
心配したある方から、こんな風に声をかけられました。
「捻挫は気をつけてね、一度やらかすと長引いちゃうから。
あ、整体の仕事をしているから、言われなくても知っているよね。」
と。
私はその場では、イエスともノートも言えない生返事を返しました。
私にとっては捻挫って、そんなに恐れる症状ではありません。
もちろん靱帯が切れてしまったら大変だなとは思います。
でも足をくじいたとき、ダメだと思えば、倒れてしまえば、たいていの場合は、そこまでおおごとになりません。
おおごとになるとしたら、その後の対応を間違えた場合です。
その後のまずい対応というのが、私は、
「しっかり固定して動かさないようにする」
というものです。
医学的にはこれが正しいとされていますが、必要以上に動かさないようにすると、固まってしまうので、無駄に長引くことになるのです。
私は捻挫は何度もなっているし、かるいのから結構きつい捻挫もやらかしています。
とはいえどの程度かを人と比べるのは難しいのですが。
何か月も足首の捻挫の後遺症で困っているという人に施術をしたことがありますが、手首の痛みと同様に、
「今までの治療経過は何だったんだ?」
というレベルで良くなりました。
だから長引いている人もどうせ良くなるし、と思って恐れていないのです。
ただ、その人も心配をして言ってくれているだけなので、いちいちそれを否定することもないなと思って、否定しなかったのです。
正しさが正解とは限らない。
その場の雰囲気も大事。
でもこうやって何気なく心配する言葉が、
「捻挫は長引く」「靱帯損傷は後から大変」
という印象を作り上げていくのだなと思うと、ちょっと複雑な気持ちになるのでした。
捻挫で経過が悪くて困っている、という人から相談されたら、その場で効果を実感してもらって、
「ね、だから靱帯とか心配いらないから、動かして治していったほうが早いですよ。」
って言えるんですけどね。