安静にしてくださいって、一番無責任に言えるアドバイス
安静にしてくださいって便利ですよね。
その言葉が人を傷つけることもないし、それで良くならなくても、言った人には全く責任を問われることはないんですもんね。
例えば、ぎっくり腰とかは安静にしてはいけない。というのが世界の腰痛研究の結果、常識になりつつある。
どうしてもつらい時は安静にしてもいいけど、48時間以上の安静はお勧めしないということになっている。
出来るだけ早期に元のように動くようにしましょう!が世界の流れ。
でも、日本ではいまだに、安静にという言葉が使われている。
安静にというのは、「気をつけてね」みたいな優しい言葉なんですよね。
だからそう言われたほうが大事にしてもらっている気がする。
でも実際には安静にすることで、回復を遅らせていることもあるのです。
手首の小指側の痛み(TFCC損傷)とかも、安静第一とされている。
私も最初は2週間くらい安静にしてみるのはいいと思います。
それだけで治る人もたまにいるらしいですから。
でもそれを超えても良くならないとか、良くなったと思っても、またぶり返すとかの場合、安静に未来はないと思います。
私はさんざん安静にしては、ぶり返して、安静だけでは治らないことを知った経験者です。
痛めてから完全に克服するまで10年以上かかりましたからね。
そして、結果的には動かさないと治らないと知ったのです。
ただ動かせば治るわけじゃない。
原因をしっかり特定して、その筋肉をきちんと動けるようにしないと、良くならない。
原因がちゃんとわかったら、痛い動きをしないと克服できないのです。
私の施術を受けて良くなった人たちは、みな痛みとしっかり向き合った人です。
痛い動きを避けて良くなった人はいません。
安静にって言ってたほうが責任を問われなくて楽ですよね。
教科書に書いていることを説明していれば、責任は問われないのです。
良くならないじゃないか!ってなっても、医学的にはそうなんですって逃げれますから。
医学を盾に出来る。
動かさなきゃいけないよ、痛い動きをしないといけないよ。
これを言うのは、完全に私がこの言葉に責任を持たないといけない。
教科書にも書いてない、私の発言だから。
でも私が責任を取れるのは、私の施術を受ける人にだけです。
まじめに記事を書くと、どうしても硬くなってしまうけど、安静で良くなるなら苦労はせんでしょ。
筋肉のケアなんかで良くなるなら苦労はせんって思うでしょうけど、ケアが出来る人が壊滅的に少ないから、うちを見つけるのに皆苦労するんですよね。