筋肉の痛みは筋肉痛だけではない
筋肉の痛みを、タダの筋肉痛だけだと思っている方いませんか?
プライベートで、とある体の痛みを私が、「それも筋肉の痛みですからね」
と言ったときに、「いや、これは筋肉の痛みではない!」
と言い返されたことがあります。
よくよく聞いてみると、放っておいても治らないから筋肉の痛みじゃないと思っていると。
そして痛みの原因は、何かが炎症を起こしていると感じていたそうです。
ということで、私の知識と一般の人の感覚に随分差があることを感じました。
筋肉の痛みはいわゆる筋肉痛だけではないんです。
運動をした後に筋肉痛になりますが、それは日常生活を続けているうちにおよそ2・3日から一週間くらいで治ります。
それ以上に続くから、筋肉ではなく他の痛みというわけではありません。
肉離れや、足がつるというのも筋肉の痛みだし、ぎっくり腰で酷い痛みを感じるのも筋肉の痛みです。
意外なところでは、関節痛や手足のシビレも筋肉が原因の症状です。
動かすときに痛いのは、ほとんどの場合筋肉の痛みなんです。
あと、よく言うすじの痛みも筋肉です。
すじという組織は解剖学的にはありません。
「すじ」を漢字変換すると分かりますが、筋肉の「筋」です。
私たちが食べる牛すじは、牛のアキレス腱などの繊維組織です。
筋肉は骨と骨を結ぶようについてます。骨にくっつくところは強い負荷がかかるのでいわゆる腱になって頑丈な組織になります。
だから腱というのは筋肉の一部です。
腱が痛いのも結局は筋肉を傷めたという事と似たような原理なのです。
ただ、腱を痛めると治りが遅いのです。
牛すじをスーパーで買うと分かるのですが、赤い筋肉と白っぽい組織があります。
白っぽい部分がいわゆる腱という部分で繊維組織といいます。
赤いとこは血液が良く通うのですが、白いとこは血流があまり届きません。
なので、腱に近い部分を痛めた場合には回復に時間がかかるのです。
ただの筋肉痛はそのまま普通に過ごせば治るので、とくに気にしなくていいと思いますが、治りが悪い場合には治りやすいように手伝ってやるといいのです。
筋肉にしても、腱にしても結局は血流が大切なんですから、痛くて動かせないならマッサージをしてやるのもいいと思います。
どこを緩めたらいいのかが普通の人には分からないので、整体のような仕事があるのです。
あ、整体と言っても色々な手技があるので一概には言えないですね。
少なくとも私は、治りの悪い筋肉の痛みを取るお手伝いをしていると思っています。
そして、一般の人が思う以上に、筋肉が原因の痛みは多いと感じています。