日本の医療の不都合な真実
日本の医療は世界でもトップクラスの水準だと言われています。
それなのに、適切な使われ方をされていなかったり、制度の問題があったりして、闇の部分があったりします。
でも、そういう問題点を指摘すると、医学否定みたいに受け取られて、陰謀論のように扱われることがあります。
こちらの著者の、森田先生は、医師の仕事をしながら、問題点を提唱してくれています。
バックボーンにあるのは、終末期医療を受ける患者さんの声。
多くのお年寄りの人は、家に帰りたいと願いながら、家に帰ることが許されず、病院でお亡くなりになります。
そこには様々な問題があるのです。
この本では、コロナ禍における医学の問題点も分かりやすく解説してくれています。
必要以上に危険性を煽られて、冷静な対応が出来なくなって、過剰な対策を取らされています。
何が真実なのか、マスメディアの報道ばかり見ていたら、まったく訳がわからなくなるのです。
私は、テレビを持っていないことから、情報はSNSをはじめとした、インターネットから得ることになります。
ネットの情報は真偽のハッキリしないものも多いので、初めから一つの情報を鵜呑みにせず、調べることが前提となります。
そのおかげもあり、わりと早い段階から、それほど怖いものではないと気づいていました。
コロナの実態については、この本の中で詳しく書かれております。
未知のウイルスと言われていますが、医学の世界は未知なことだらけ。
大事なことは事実、統計や数字などから分かる実態を元に、必要な対策を講じていくわけです。
とにかく、この本を読んでいただきたいのですが、この本の中で伝えたい一番大事なことは、
「日本の医療を、”人を幸せにする医療”に建て直したい」
と言うことなんだと思うのです。
死なないこと、病気を治すことだけに力を注ぐと、人の自由を奪うことになります。
高齢者は転倒するリスクが高いから、出来るだけ歩かせないようにする
口から食べようとすると誤嚥の危険があるから、胃ろうをする(介護の時手が掛からない)
人と接触すると、ウイルスや細菌をもらうかもしれないから、人とは会わないようにさせる
普通に過ごしている人にとっての普通のことは、死を目前とした人には夢のようなものになっているのです。
終末期医療では、本人の希望よりも、周りの人のために、不必要な入院も行われていたりします。
ほとんど治る見込みがなくても、死なないための処置だけは行われていたり。
治るのなら、まだしも、治らないのなら、残りの人生好きにさせてほしいと思う人が大半ではないでしょうか?
人を支える医療から、人を管理する医療になろうとしているのです。
家畜のように管理されてでも長生きしたいでしょうか?
一人ひとりが考えて、声を上げていかないと、医療は変わらないのです。
二週間後には大変なことになる。
今まで何回騙されてきたのでしょうか?
このままでは大変なことになる。
そうやって危険を煽ることで、生活は制限され、人が人を憎しみあうようになるのです。
これまでは終末期医療で問題になっていたことが、若い現役世代にも影響を及ぼしてきたのです。
コロナがきっかけになって、医学によって人の生き方が制限されていることに気づける人が一人でも増えてくれたらと思います。