今日の卒業生
今日は60代の男性の方がとりあえずの卒業をしていきました。
しまもと整体院は痛みが無くなったら、来なくてもいいですよ、というスタイルを取っています。
もちろん、メンテナンスに通いたい方は大歓迎ですが。
どう動かしても痛みが再現しないようになったら、もう良くなっているのではないかと言うこと。
手首に限らないけど、痛みって本人にしか分からないもの。
だから、どんなに他人が良くなりましたよ、完治しましたよと言っても、痛みが無くなっていないと本人が感じたら、それは治っていないということ。
逆に、他人がまだ良くなっていないと思っていても、本人がもう何をやっても痛くないとなれば、それはもう良くなっているのです。
他人が、決めることが出来ないもの。
でも本人も、本当に良くなったのか、分からないんですよね。
今は痛くなることはないけど、本当にもう良くなってしまっているのか。
本人も分からない、私も分からない。
だから、次のステップは、
「ケアも何もせずに過ごしてみる」
のです。
たとえ痛みが出なくなっていても、痛くなるんじゃないかと思って、ケアを続けていたら、
「ケアをしているから、何とかなっている」
と思ってしまうのです。
同様に、テーピングを巻いてスポーツをしている人は、テーピングをしているから何とかなっていると思うことになるのです。
本当に良くなっているかどうかは、ケアをやめて、サポーターやテーピングもやめて、痛くなりそうなことをやっても痛くならないのか、試さないと分からないのです。
ということで、今日の方はとりあえずの卒業になったのです。
今日で三回目の施術。
病院の先生には、
「手術をしないと完全に治ることはない」
と言われて、痛めてからすでに一年半くらい経っていたにも関わらず、一か月足らずで痛みが出ない状態になったということですね。
とても経過が良かったのはなんででしょうね?
ケアが特別上手だったというわけでもないと思うのですが、地道に痛みと向き合ったのが良かったのかな?
ピアノを趣味でひく方でしたが、痛くなりそうだけど、やってくださいと言って、それもチャレンジできたから、大丈夫と思えたのかもしれないですね。
不安が無くなったらチャレンジするのではなく、不安を抱えたままチャレンジするしかないんですよね。
しまもと整体院に来る時だって、本当に良くなるのかな?と半信半疑で来ると思います。
そして、施術で痛みに変化があっても、また時間の経過で痛みが戻ってくる。
そこで、ケアをしたら痛みが無くなるというのを信じて、痛みが無くなるようにケアが出来るか。
とにかくやらないことには始まらない。
出来なければ、出来るようにアドバイスをすることは出来る。
けど、出来ないと諦めた人はどうすることも出来ない。
諦めたらそこで試合終了ですよね。