全身の調整しない
しまもと整体院は基本的に、全身の施術はしなくなりました。
普通の整体は、全身のバランスを見たりして、ここが良くないとか、こういう癖があるなどを指摘して、それを整えましょうみたいに言うことが多い。
昔は私もそういうやり方を教わって、やってきてました。
でも、途中で気づいたんですよね。
歪みとかって、あまり痛みと関連薄いなと。
姿勢が悪くても、どこも痛くならない人もいる一方、姿勢が良くてもあちこち痛い人もいる。
だから、関係ないことはいちいち取り上げなくてもいいなと。
そして、私が得意とする、
「この動きをすると、ここが痛い」
と言う痛みを取る場合、それに関係する部位をケアすれば痛みは取れます。
と言うことは、痛み自体はその動作に関係する部位に原因があるのですから、無関係な部位を触る必要がないのです。
これから先、また肩こりや腰痛など、複合的な要因の重なる症状を見るようになれば、また全身を見ることもあるかもしれませんが、痛みに特化した施術をしているうちは、関係部位のみでいいなと思うのです。
以前来られたお客さんでも、
「手首が痛いと言っているのに、全身の揉みほぐしをされて、手首の痛みは何も改善しなかった」
とおっしゃっている方がいました。
私も昔、高校生の時に整体を初めて受けて、そういう感想を持ちました。
今となっては、その先生のやろうとしたことが分かるので、仕方がなかったのだろうなと思います。
自律神経に関係する痛みを取る場合、全身のケアが必要なんです。
緊張を取ろうってしたとき、一部位の緊張を取ってもダメだから。
だから、全身から整えて、体の治癒力を働かせようとしたのだと思います。
この違いが分かるようになったのは、自律神経がらみの痛みと、肉体的な痛みの違いが分かるようになってきたから。
違いが分からなければ、それをやってしまうのです。
知ってしまえば、きちんと分けて扱わないといけないと思うのです。
とはいっても、比率の問題で、完全に分けられないことも多々あるんですけどね。
原因の部位を特定して、その場で効果を出してしまう。
それって整体をしている人なら、誰でもやりたいことなんです。
それが出来るようになった私は、幸せ者です。
そして、その施術を受ける人も同様に幸せ者だと思います。