伝えたい思いは伝わらない?
壊れるほど愛しても、1/3も伝わらない
この冒頭の文章の意味が分かる人はアラフォー世代以上(周辺)でしょう。
今朝ツイッターを見ていて、為末大さんがこんなことをつぶやいていた。
伝えるのが上手になる第一歩は、人間は相手が言ったことはほとんど覚えていないというところからスタートすることだと思います。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) June 10, 2022
伝えるのが上手になる第一歩は、相手は伝えたことをほとんど覚えていないというところからスタートすると。
多くを伝えても無駄になるから、大事なことを一つ伝えたら良しとする。
もう嫌というほど分かっているけど、なかなか出来ないことなんですよね。
施術の時に、あれこれ伝えすぎる。
お金をもらって施術をしている以上、知っていることをたくさん伝えないといけないんじゃないか?と思ってしまう。
筋肉の押す場所は~、強さは~、動かし方は~。
ここまでを一回目で伝えるべきこととしているのだけど、
こういう時は効いていない、こういう時は効いているから構わずやる。
もっとこうしたほうが効く。
とか、ついつい言いたくなってしまう。
施術が効く!と謳っている以上、効くと思ってもらわないと詐欺のように受け取られてしまう。
だから、必死になってしまう。
でも、一回で伝えられることなんか限度があるんですよね。
自分で気付いていく人は、どんどん自分で気付くのだから、下手に口で説明しないほうがいいのかもしれない。
一回であれこれ伝えきれないから、ちゃんと良くなっていることを実感したかったら、ちゃんと通ってくださいね。
と書いているつもりなんだけど、伝わっているのだろうか?
一度目の施術で私が保証できるのは、私が施術をしたら、痛かった動きが明確に楽になるという事。
そして、どの筋肉をどんなふうにケアをしていくのか、簡単に伝えること。
ここまでなんですよね。
痛みがその後も出なくなるかどうかは、その人の状態とかケアの出来とかで左右されますからね。
でも、そもそも、それ以前に実は必要なことがあるんですよ。
それは、医学の常識を否定しないといけないという事。
医学の常識を信じたままの人は、確実に良くならないから。
痛む動きはしないように、という医学と、
痛む動きをしないと良くならない、という私の意見。
意見が違う理由を説明するには、医学的な説明を間違いだと伝えないといけない。
軟骨・靱帯が傷んでいるというのは間違いですよと。
間違いなんだから、怖がらずに動かす必要があるんです。
非常識だから、常識ではありえない現象が起こるのです。