削れた軟骨は再生される
80歳でエベレストを登頂した、三浦雄一郎さん。
彼の功績は皆さん耳にしたことがあると思います。
三浦さんは、
「歩けば歩くほど人は若返る」
という著書の中で、ご自身の膝の軟骨が再生されたということを書いています。
その影響か、軟骨のサプリの広告塔になっているみたいですけど。。。
三浦さんは65歳の時点では、メタボの運動不足で、変形性膝関節症を患っていて、膝の軟骨が1ミリもなくなっていたそうです。
それがトレーニングを続けたことで、軟骨は3.8ミリまで回復してしまったのです。
詳しくは書籍を読んでいただけたらと思います。
で、これを三浦雄一郎さんはウェイトをつけたウォーキングのおかげだと書いているのですが、私はそれに限らず、運動量が増したからではないかと思っています。
普通は65歳を超えた運動不足の人は、そこから運動量を増やしていくことはそうそうありません。
し、膝が痛いと、動かして解決していこうと考えることはないのです。
でも、三浦さんはどん底の状態から復活を遂げたら、面白いという好奇心からトレーニングを楽しんでしまったのです。
三浦さんはウェイトをつけたウォーキングで良くなったとのことですが、膝の痛み自体は筋肉のケアで改善が出来ます。
膝の痛みを筋肉のケアで解消しながら、運動量を増やしていけば、膝の軟骨は再生されていくと思います。
ただ、ここで一番の問題は、高齢で運動不足の人は、ほぼ例外なく運動嫌いか、運動する習慣がないのです。
だから、わざわざ運動をしようと思わないと出来ない。
私は運動全般好きですが、ただ歩くだけとか走るだけは苦手です。
フルマラソンは一度走ったことがあるので、イベントごととして走るのは楽しいなと思うのですが、日々の練習でただ走るのが苦痛なのです。
だから、楽しくもないのに健康のためとか、ダイエットのためとかで運動するのは続かないと思うのです。
だからこそ、体を動かす趣味を若いうちから続けていてほしいのです。
ソフトテニスを松山にいる頃やっていましたが、平日の昼間のサークルなので、周りは皆65歳オーバーでした。
私をのぞいたら、最若年が60歳とかそんな世界でした。
そこにいた80代の方はとっても元気でした。
背筋もしゃんと伸びているし、テニスコートを楽しそうに走り回っているのです。
自分も将来はあんな風に80代でも現役でスポーツを続けたいなと思ったものです。
そして、私が施術をしてあげられる方には、そうやって80代でも走り回れる体を維持してほしいなと思うのです。
だから、軟骨がすり減ると痛みが出るという考え方は、間違っている(可能性がある)とみんなに知ってほしいのです。
正しい正しくないと話せば角が立つのですが、どっちがいいですか?
年のせいだと諦めて、年々出来ないことが増えていくのをそのままにする人生。
と、
痛みは年のせいではなく、筋肉の状態異常だから、ケアをすれば元のように痛くない体になることを知って、趣味に明け暮れる人生。
私なら断然後者がいい。