友達のいいわけ
今年は地元に帰っていません島本です。
もう今年は里帰りできていないという方が多いのではないでしょうか?
私は毎年1~2回、愛媛に帰って魚釣りなどを楽しんでいたのですが、今年は仕方がないですね。
友人も企業に勤めていたりして、東京の人間には会うなと言われてたりするようです。
さて、今日のいいわけはまた別の友人です。
手首を痛めている友人がいるのですが、彼が疾病利得の分かりやすい例を作ってくれました。
彼いわく、自宅での仕事中に、立ったまんまマウス操作をしていて、無理な姿勢が続いてから、痛くなったそうです。
その後、魚釣りのジギングで酷使してさらに悪化し、筋トレの際にも痛みが出るようになってしまったとのこと。
で、最近では筋トレをすると痛くなるからと、筋トレをやめてしまったそうです。
そのくせ魚釣りはやめていないのです。
手首が痛くなる筋トレの種目は、限られているにもかかわらず、筋トレやめたということです。
手首が痛くなければ、モチベーションが続いたのに。。。
といいながら、魚釣りは手首が痛くても続けている。。。
友人は元々筋トレ好きではなく、お腹周りについたお肉と闘う意思として、筋トレを始めたようです。
筋肉好きな彼女がいるとかでもないので、モチベーションも続きにくいようです。
そんななか、手首の痛みが出てきたことで、上手にそれを理由に筋トレとおさらばしたのです。
疾病利得というのは、病を利用して、得をすることです。
病気だけではなく、痛みとかも含むのです。
筋トレやめたいな、という気持ちがあって、そこに負担がかかると痛くなる手首があった。
これ幸いということで、手首の痛みのせいにしてやめたのです。
でも、好きで続けている魚釣りは、やめないのです(笑)
こういうのをダブルスタンダードとも言います。
※ダブルスタンダードとは、つじつまの合わない対応を皮肉るときに使う言葉。
でもこういうことって、無意識のうちに誰でもやることですよね。
気乗りしない何かを断るときに、ちょっとした体調不良を利用する。
でもこれを無意識に使いすぎると、痛みや病気が作り出されるようになるのです。
小さい女の子が、涙を流すことで、周りの大人をコントロールすることが出来ると学んでしまうと、都合が悪くなると涙が出てしまうなど。
意図していなくても、深層心理としては泣くことで、それ以上責められるのを避けられると学習してしまっていたり。
いつも両親が仕事に忙しく、かまってもらえない子供は、熱を出したり具合が悪くなることで、両親の関心を寄せて安心したり。
大人でも、参加したくない研修を避けたいと思っているうちに、腹痛などで参加できなくなったり。
こういう時、疾病利得をダメだと言いたいのではないのです。
身体が拒否しているなら、本当にそれを続けることが自分の為なのか、見つめなおしてみるきっかけにしてもいいのではないでしょうか?
ということです。
私の施術を受けていて、経過がいいなと思う方たちは、やりたいことが手首の痛みのせいで出来ない方たちです。
この手首の痛みさえ治ったら、ゴルフの練習ができるのに。
そんなに上手に出来なくたって、テニスが続けられるだけでも幸せなのに。
治さなきゃいけないという焦りがあるのではなく、ただ早く治したい。
そういう方たちは、私が言わなくても、ちょっと痛いくらいならテニスやってもいいかな?となるので、痛みを取るためのケアも気合が入るのです。
やらなきゃいけないと思っている人たちは、まだ治っていないから無理しないようにしようとするので、なかなか良くなりません。
①痛みが無くなったらやる。
②痛みがあるけど、このくらいまでならいいやとやる。
①だと、ケアが上達しにくいし、痛みが無くならない。
②だと、ケアが上達しやすいし、出来るようになった分だけ平気になる、自信がつくからもっともっと上達する。
勝てないからやらないのか、勝てないから勝てるようになるまでやるのか。
やりたいことなら、皆さんやるんです。
やりたくないことをやろうとするから、逃げ腰になるんです。
だから、私はやりたいことをやろうっていつも言っているんです。