痛みから逃げたらだめ
一般常識として、痛くなるような動作は避けなくてはいけない、と言われています。
医学の常識もそう。
整体の世界でもそう。
でも私のやり方は痛む動作から、ヒントを得たので、痛む動作は大事なのです。
筋トレに近い考えかもしれません。
筋トレは、弱い力しかない筋肉に、強い負荷を掛けることで、筋肉に細かい損傷を与えることで、作り直しの過程で強い筋肉にしていくというものです。
筋肉痛になれば、どこの筋肉に効いていたのかよくわかるのです。
身体は、負荷がかかるから壊れるのではなく、負荷がかかるから強くなる。
筋力の限界を超える刺激を与えるから、超回復が起こるのです。
それに対して、ケガというのは安静にしないと治らないというのが一般常識ですよね。
私も、基本的には安静で治るものは、安静にしていたらいいと思うのです。
でも、一・二週間経っても良くならない。
一・二か月経っても、回復と再発を繰り返している。
ってなったら、じゃあいつまで休んでいればいいですか?ってなりませんか?
休んでいても治らないなら、もう考え方を変えるしかないのです。
私の施術を受けて、痛みが変化した人は、痛みの原因は筋肉にあります。
化学薬品を注入して、神経を麻痺させているわけではありません。
痛みの出る筋肉を特定して、動きやすくしたから、痛みが減るのです。
ということは、動ける筋肉に作り変えたらいいということ。
そのためには、動かせる状態を作ることと、動かすことです。
私は施術で、動かせる状態を作ることが出来ますが、日常生活で動かすのは本人にしかできません。
痛みが出そうだから動かさない、というのではだめなんです。
痛みが出るけど、このくらい平気って動かさないといけない。
どのくらいの痛みならいいのかは、ある意味本人にしか決められません。
でも、大丈夫と思っている人は、大丈夫な範囲が広がります。
ダメだと思っている人は、大丈夫な範囲は狭くなります。
痛くない範囲でしか動かせない人は、痛むところまで動かさないから、痛む動作が平気にならない。
転ぶからと言って、自転車に乗らない人が、自転車に乗れるようになりますか?
指を切ると危ないからと言って、料理をしない人が、料理上手になりますか?
痛いからやらないのか
痛いけど出来る範囲でやるのか
だから、私の施術を受けても良くなる人、良くならない人がいるのです。
その違いは、
やりたいことをやっているのか、やらなきゃいけないことをやらされているのか。
痛む動きはやっちゃいけないって信じているのか、痛むけどやっても大丈夫と信じているのか。
靱帯や軟骨が傷んでいると信じているのか、靱帯や軟骨が傷んでいると言われても信じていないのか。
こういう、信じる信じないがあるから、私は医学の常識を信じている人は、救えないと思うのです。
ハッキリ言って、医学にかかわっている人のほうが、医学の現実を知っているから、経過が良い人が多い。
うちに施術を受けに来た医師の方、もう両手の指でも足りないくらい来られているけど、経過が悪かった人は記憶にない。
自分の所属する病院の整形外科に掛かって、手術しかないと言われて来る方も多い。
そういう現実があるから、医師が言うからって鵜呑みにしてはいけないよ、と言うのです。
コロナ禍でも、まんまと不安に飲み込まれた人が多いこと多いこと。
私は、痛めたらすぐ来てくださいなんて言いません。
安静にしてたら治る人は治るから、それで良くならなかったら来てくださいって言います。
早期発見早期治療は、一見良いことづくめのようですが、本来なら治療が必要ない人も治療を受けることになるので、治療のおかげで良くなった人(ような気がする人)を水増ししている可能性もあるのです。
自分の健康のこと、思考停止してはいけないですよ。
思考停止させられそうになったら、警戒しなくてはいけない。