データはあるんですか?
先日abemaTVというネット番組の討論を見ました。
参政党の神谷さんとひろゆき氏がディベートをしているような場面でした。
農業に関する話は15分くらいから始まります。
そこで頻繁に聞こえてきたのが、タイトルのフレーズです。
「データはあるのですか?」
このセリフいろんなところで聞きます。
そして、データが大事だということも重々承知のうえで、私個人の意見を言うと、
「データを取って論文にしたりするのは物凄く、労力とお金が掛かります。
その潤沢な資金がないと、論文書いたり出来ないから、一個人が出来ることではない。
その研究結果によりお金が稼げる場合は、稼げる企業が資金提供をするでしょう。
つまりお金になるような論文のデータしか出ないですよね。」
ということを言いたい。
某ウイルス学者の先生も嘆いています。
ウイルス学の研究をするための予算がかなり削られてしまって、やりたい研究が出来ないと。
大学の研究費は国からの支援では全然足りない。
そうなると、研究費用を出してくれるのが製薬会社とかになる。
製薬会社から資金援助を受けて、研究した結果、製薬会社の都合が悪いものが発表されますか?という事。
お金ありきで論文が作られるのなら、その論文にどれだけの信頼がおけるのか。
その視点があると、論文で報告されたと聞いたとき、その論文のデータがどうお金につながっていくのかなと考える癖が出来ます。
シンプルに表現すれば、
薬、手術、など医療的介入につながるデータなのか、
医療的介入をしなくても良くなるデータなのか、
を考えるのです。
医療的介入をしなくても良くなるようなデータであれば、私はわりと素直に信じようと思う。
医療的介入がなければ、そこにお金が生まれないから。
ほおっておいても良くなりますよ、という情報を、もし整体師が流したら、その情報によって、整体師がお金儲け出来るか?というと出来ないんですよね。
お金儲けにつながらないことをわざわざ発信するのは、利他の精神に他ならない。
もちろん、利他の精神を見せて、自分の評価を上げようという思いが無いとは限らないけど、直接的にお金稼ぎには利用していない。
もし、〇〇矯正をしたら良くなります、という情報を整体師が流していたら、私はその情報は疑いの目で見るようにします。
○○矯正を受けに来てくださいと言うメッセージだと思うから。
もちろん、本当に素晴らしい矯正の技術で、多くの人が悩みから解放される可能性もある。
だけど、基本的には商売に直結しているのだから、鵜呑みにしないほうがいいと思う。
無農薬栽培で食料を作る。
という場合、農薬を売っている会社は困る。
肥料を使わずに食料を作る。
という場合、肥料を売っている会社は困る。
となれば、無農薬、肥料を使わない栽培方法は、それらの会社から妨害を受ける可能性が高い。
そして、無農薬・肥料を使わない栽培方法のデータを作るために資金援助する企業はほぼないということも分かる。
だから、ひろゆき氏のデータはあるんですか?公式な見解ですか?というのは、体制側のマウントの取り方だなと思ってしまうのです。
強大な組織には巨大な利権構造があります。
その利権を守るために、情報は十分に作られている。
その利益に反するような情報は徹底的に潰される。
そんなの陰謀論だ。
って思うかもしれません。
私も陰謀論だったらいいなと思います。