筋肉を押す、初歩的な話
筋肉を押す。
筋肉を押すくらい誰でも出来そう。
ただ押すだけなら指があれば押せますよね。
でも、押すっていう場合、無意識にやっていて忘れられる概念があるのです。
それは壁と言う概念。
空気を押してくださいと言われても、空気って動いてしまうので押してる感が無いですよね。
でも、空気を袋に入れてやれば、その空気の入った袋を押すことが出来るのです。
だがしかし、袋に入った空気を押す場合でも押す側の反対側に壁が必要なのです。
壁でも床でも、反対の手でも、何でもいい。
押すためには、押す対象物が固定されていないといけないのです。
のれんに腕押しと言う言葉があります。
吊り下げられたのれんを押しても、のれんが動くだけでのれんに圧を加えることは出来ません。
のれんをちゃんと押したいなと思ったら、押す側の反対側に壁を置けば、のれんをしっかり押すことが出来ます。
筋肉を押す場合も、反対側から押さえてやらないといけない。
押す側ばかり気にしているけど、その圧を受け止める側の方も意識しないといけないのです。
効かせるためには、骨に押し当てるとか、親指側でしっかりと支えるとか、そういうところも大事なんです。
感覚的に覚えるものなので、文字にすると余計に分かりにくいかもしれないけど、押すという動作も、基本的なところが抜けてしまうと、全然効かないなんてことになるのです。
押すというより押し付ける。
壁を作りましょう。